「放牧」と勝手に称した事が終わりました。
逆説として「放牧」と言ったのであり、実際は入院していました。
病名は「肺がん」。切除手術。退院した今も傷が痛みます。
痛み止めとの共生です。元来、「痛み」には弱い体質であり。20年以上前、右の肺の中葉を切除しています。
その手術は背中を大きく切り開くというものであり。
術後の痛みが激しく、なかなか退院できませんでした。
そして今度は左の肺。
胸腔鏡手術という方法であり、2カ所「穴」をあけ、ちょっと切りのものでしたがやはり痛みがやってくるのです。
その病院は丘の上にありました。丘の上の白い建物。丘の上から四方が見渡せるのです。
病棟は呼吸器外科病棟。
大方は高齢者がベットに横たわっています。
病室の窓外を眺めながらもろもろのことを考えました。
♪The Fool on the Hill♪、ビートルズの楽曲です。
フールをなんと訳せばいのか。
単に“バカ”か、あるいは“愚者”か、はたまた“おろかもの”か。あるいは“変人”か。
ま、さしずめ「丘の上の変人」と自分には当てはめてみました。
曲を作ったポールマッカートニーによれば「モデル」は天動説に異を唱え、教会に反発して異教徒としえ排斥されても地動説を唱えた、ガリレオ・ガリレイだそうです。
それと彼が飼っていたマーサという名前の犬だそうです。
丘の上で雲を見ていると地動説が立証できるということのようです。
♪今日も変人は丘の上に立って太陽が沈むのを眺めていた。
先入観の無い眼は真実をみた。
今日も変人は丘の上に立って太陽が沈むのを見た。
真実をその目で見た。
地球は太陽を中心に回っている。
真実を見る眼が外側から地球をみる。
彼はわかっていた。誰が本当に愚かなのかを。
その彼を皆が嫌う♪
もろもろ考えたことの一つが大統領に就任したトランプのこと。そして安倍政治のことです。
安倍もトランプも“唯我独尊”、自分を中心に世の中は回っていると思っている。
それは全くの確信に満ちた物であり、まさに両者の思考回路は”同盟“に違わぬ、相似たりの、相似形のようなものだということでした。
偉大なアメリカを取り戻す。日本を取り戻す。似た物同士の思考。
これまでも、事あるごとに言ってきた「何から取り戻す」のかということが霧の中の思考。
病院の起床時間からしばらくすると、日によっては窓外が霧に霞んでいることもある。
飼い主とポチとの関係。三権分立をものともせず、ひたすら独裁者の様相を呈しているということ。
「移民排斥」をトランプは言う。笑ってしまう。だって数百年前にはアメリカ人というのは強圧的な「移民」として、先住民から土地を奪った、いわば「移民の末裔」じゃないのかとも。
やはり痛み故、本日の愚言はここまでとします。
折に触れて丘の上で思ったことを書いていきます。
ご無沙汰をひたすら謝し、今後とものご愛顧を願いつつ。
2017年2月4日土曜日
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