2020年1月28日火曜日

「コロナ」肺炎と「ペスト」そして不条理。

過日、運転免許更新手続きのため、運転免許センターに行った。
去年、自動車教習所で後期高齢者の講習を受け、「合格証」を貰っている。

いつものように手続きは簡単に終わり、交付と思っていたが、あにはからんや。
眼の検査が通らず、眼鏡を治して再度と言う羽目に。

確かに、1年ほど前から視力が弱っている実感あり。
白内障の疑いと、以前医師に言われたこともあったが、なかなかレザー手術の施設がある眼医者と遭遇できずにいたことはたしか。
しかし、かかりつけ医の言う白内障の症状は今の症状とはちと違っており。眼医者からはカリユーニという白内障の進行を遅らす点眼薬を処方され、使ってきたのだが。

眼鏡屋に行き、検眼を繰り返し、「遠視退化、乱視進行」ということで眼鏡を発注。出来上がるのを待つばかり。
たしかに、パソコンは見にくくなっている。

以上、近況。老いると言うことの悲しさ、面倒くささ。
新聞を読み、テレビを視ることにさほどの不自由さは無いが。

世を憂うることは多々あり。
政治家の堕落、メディアの日本語の使われ方。まったく話題にすらならなくなった拉致被害者の問題。懲りずにスーツの襟にブルーリボンをアクセサリーのようにつけている政治家を見ると、ひっぱたきたくなる。
拉致問題解決のための「行動」はどこにも見られないから。
被害者家族の横田一さんは入院中のままだ。高齢だ。

横田さんに何かがあった時だけ、メディアは騒ぐのだろうが。

拉致被害者家族にとっては正月もなにも無い。

中国の正月、春節。その直前に武漢で「疫病」が発生した。
患者は瞬く間に世界中に広がろうとしている。
得体のしれない中国と言う大国。
発生元の武漢を封鎖した。1千万員いた住民は“封鎖”の前に5百満人がすでに武漢を脱出していたが、今、約500満員が「隔離されている」言うこと。
最初は武漢の食品市場の動物が原因だとされ、人から人への感染はないとされていた。
しかし、感染源は果たして“動物”かどうか、今は解明すらされていない。

「武漢封鎖」のニュースに接した時、アルベール・カミュの「ペスト」という文学作品のことが浮かんだ。
始まりはリユーという医師が階段でつまずいた一匹の死んだ鼠。それが感染源。
リユーはそれが「ペスト」だと気付く。町はパニックになる。最初は楽観的だった市当局も慌てて対応に乗り出す。
アルジェリアのオランと言う市は外部と完全に遮断されると言うもの。

カミュはこの小説で人間の不条理を書いたというが、今のコロナウイルスの蔓延もどこか「不条理」に覆われているような気がする。

不条理か・・・。我々は常の如くにさまざまな「不条理」に晒されている。

日本に来ている中国人は例によって「マスク」を爆買する。中国ではマスクの販売を中止させる。

日本は武漢にいる在留邦人の帰国のため、チャーター機を飛ばすと言う。
明日帰国だと。

国会が開かれている。

もう政治家たちの嘘やごまかし、逃げにはうんざりだ。
職責も果たせず、国会議員ていうのは「偉い人」だと勘違いし、常に国民を愚弄している。

武漢発の「疫病」。世界経済をも混乱に陥れている。
交通網と言うことで言えば世界は一つだ。
中国の団体観光客を渡航制限しても、事は収まらない。

我々が出来ることは、身を守ることは手洗いと嗽だという。マスクがまたも高機能のモノも含めて売れている。
マスク、手洗い。あの原発事故当時の光景を思い出す。
「避難」と言う言葉からもあの頃を思い出す。
強制手段で避難を強いられた人たち。避難した後の一種の「隔離現象」。
未帰還地域では“動物”達が我が物顔に行動し、人のいない家の中には動物の死骸もあると聞く。
あれから9年・・・。

原発事故ほど不条理の最たるものは無い。
世界の最強国に成りあがった中国、それを「最怖国」と呼んでみたくもなる。

不条理とは何か、不条理とどう向き合うか。
もしかしたら、カミユの時代をはるかに超えた時代からの人間の永遠の課題なのかも。

2020年1月12日日曜日

年が明けたら戦争があった

「去年今年 貫く棒の如きもの」。高浜虚子の句である。

1秒という時間で年が変わる。今年は去年の延長であり、一本の棒によってつながっていると解するべきか。
「棒」とは時間なのだろうと考える。年が変わろうが変わるまいが、時間は流れる。方丈記の「ゆく河の流れは絶えずして」という記述にあるように、時の流れだけは止まらない。
「時間」という代物は、頼んだわけでも無いのに勝手にやってきて、勝手に去っていく。
毎年のように思う事だ。

年が明けたら、「穏やかな正月」という願いもものかは、トランプは、イランの革命防衛隊のソレイマニ司令官をドローンで殺害した。
その端緒は去年の12月30日にある。
アメリカによるイランへの基地を狙った爆撃。そして米軍の反撃ともいえるソレイマニ襲撃。
イランは報復に出る。イラクの米軍基地をミサイル攻撃し、「第三次世界戦争」という言葉も脳裏をよぎった。
トランプのいわば「思いつき政治」がさらなる戦争を予感させたが、政権内の諫言をいれて、両国の関係はとりあえずは“落ち着いている”が。

とばっちりを食ったのがウクライナの民間機。イランのミサイル攻撃で搭乗していた176人が全員が死亡した。
誤爆だったとイランは釈明、謝罪。

「中東は火薬庫」という見方は今も続く・・・。火種は常にくすぶっている。
安倍は“沈黙”でやり過ごした。イランとは良好な関係にある。アメリカには楯突くわけにはいかない。
ゴルフ三昧で、何も語らず、時が過ぎるのを待つ作戦にでた。

そして、「戦闘地域」に近い中東に、自衛隊を派遣した。日本のタンカーを守るためにとして。
そして安倍は中東3国の意味なし外遊に出かけた。サウジ、オマーン、UAE。
「積極的平和外交」が何を指しているのか。
自衛隊の派遣に理解を求めるために、だそうだ。

またも夫人同伴だ。“私人”である限り、彼女の旅券は外交旅券では無いはず。
航空運賃の払うべき。
そんなことは誰も意に介さない。

アメリカ、イランの戦争勃発を懸念して、原油価格は高騰している。
株価も乱高下。

街のガソリンスタンドでは、すでにレギュラー150円になっていた。安いスタンドでも。

強固なナショナリズムが台頭し、定着化している。
7月からのオリンピック。
警備費を強化して総額3兆円のオリンピック。
カルロスゴーンの「国外逃亡」許したように、各所に“穴”がある。
オリンピックが無事に終了するのかどうか。
危惧の念はより高まる。

選手や関係者の「安全」を最優先させるため、市民生活は不便を強いられる。

しかし、何があろうと、少なくともテレビは、すでにして「メダル」の話題に血道を上げ、やはり、国威発揚、強固なナショナリズムを作り出すことに専念している。

「めでたさも中くらいなりおらが春」。一茶の句が身に染みる。


「黒い雨・放射能、そしてコロナ」

黒い雨訴訟。ようやく裁判所が被害者の声に耳を傾けた。 被災者の全面勝訴。 気象庁の(当時)「線引き」が“黒い雨”の被害者を分けた。雨には区画の意識があるわけでもないのに。 こどもの頃、表に出ようとすると「黒い雨には気を付けろ」と祖母から口酸っぱくいわれた。戦後になっても黒...