そう、あれは6月の初めだったか。
急に視力が悪く、パソコンの画面が見え難くなった。
脳梗塞で入院した時、最初に診察してくれた当直の麻酔科の医師が「白内障が出てます。手術した方がいいですよ」と教えてくれていた。
その後転倒して、それも二回。CT検査で圧迫骨折と。
治療方法は無く、安静に寝ていて骨がくっつくのを待つのみと。
またも病院のベッドに伏すのみ。リハビリの世話になったが、回復はままならず。
杖が三本目の足となった。
ギリシャ神話のスフインクスの謎の答えを実践。
やっと眼科でレザーによる手術へ。
眼科医の言。「80歳以上は手術は避けてます。しかも左目の黒目に傷がある。
病院からの紹介状もあるので手術はやってみますが・・・」
普通の手術なら5分で終わるものがなんと30分。しかも片目づつ。
「80の壁」
視力が回復してきたのは先週。気力は萎えきっており。脚の筋力も衰えから回復せず。
東京五輪がありました。申したきこと多々ありでしたが。
終ると同時に、どうも人々の記憶から消えて行ったような。
残滓はモニュメントだけと。
衆院選挙がありました。菅首相なら負けていた自民。自民党とは不思議な政党だ。岸政権の後にハト派と言われる宏池会の池田政権。ソフトバネガ働いた。
安倍・菅のタカ派路線危うしとみると、ハト派バネが働いた。
当選者を多少減らしたものの政権政党を維持した。
自民は嫌だけど野党も嫌だ。維新への過大な期待が国会の勢力分野を決めた。
岸田政権の「正体」は不明だ。
新型コロナ、デルタ株の蔓延に疲弊していた国民には、またもや「悪夢」が襲い掛かって来ている。
「オミクロン」という変異株。
コロナ禍は猛威を振るっていた。人災だと思うことも多々あり。
菅内閣が退陣した。政治の貧困が具現化し、弱者はより弱者になっていた。
菅内閣退陣と軌を一にしたようにコロナの感染者数が減っていった。
なぜ日本でコロナが急速に減ったのか。
「正解」は誰も判らない。
炊き出しに行列が出来て居る。テレビは「爆食」番組がもてはやされている。
あらためて「テレビ」について考える。「お前はただの現在に過ぎない」でいいのかどうか。
政府は長く続いた緊急事態宣言の期間中に出した規制を解除した。だが一方で、国民が納得して全てをコロナ前の状態に戻すのは、コロナと闘うのと同じぐらいやっかいなことかもしれない。コロナ下で必要に迫られて生活スタイルの急激な転換を余儀なくされ、人々の行動様式だけでなく考え方も変わったからだ。
新型コロナの抑え込みにある程度成功している他の国々とは異なり、日本はまだ警戒を怠っていない。マスクの着用は当たり前のこととなり、今でも鼻や口元をおおわずに外出すれば疑いのまなざしを向けられる。また、消毒液はあらゆる場所に設置してあり、検温もルーティンに組み込まれている。
そして、オミクロン株。
この課題を誰が解決できるのか。解決できなければ、きっとカミュが小説「ペスト」の結末でこう描いたシナリオに逆戻りすることになるだろう。
「ペスト菌はけっして死ぬことも、消滅することもない。数十年間も、家具や布製品のなかで眠りながら生きのこり、寝室や地下倉庫やトランクやハンカチや紙束のなかで忍耐づよく待ちつづける。そして、おそらくいつの日か、人間に不幸と教えをもたらすために、ペストはネズミたちを目覚めさせ、どこか幸福な町で死なせるために送りこむのである」
いわゆる地球温暖化。様々なウイルスを覚醒させたのかもしれない。