沖縄には在日米軍の70%の基地がある。
それらの土地はいわば「強制収用」によって出来たものがほとんどだ。
少なくとも直近の二度の知事選で、多くの県民の「ノー」の意志は示されている。
しかし国はその「民意」なるものを一顧だにしない。
すべてを「抑止力」という言葉で片付けようとする。
「抑止力」とはなんだ。軍事力と一致させている人がほとんどだ。
そして、トランプに脅迫されたように、アメリカから大量の戦闘機を買う。
多分、これからの”戦争“は軍事力だけではあるまい。
「サイバー攻撃」がその主流になるはずだ。
中国のIT技術の進化には目を見張るものがある。
サイバー攻撃で日本の電気を数日間停めることは容易だ。
日本を「ブラックアウト」に追い込めば日本は終わりになるだろう。
日本から中国へのサイバー攻撃は可能なんだろうか。
沖縄返還時、佐藤栄作は「核抜き本土並み」と豪語した。
蓋を開けてみれば「核付き本土以下」。
沖縄の問題はその根源に「日米地位協定」がある。
地位協定を廃棄、変更しない限り、沖縄の“悲劇”は続くのだ。
日本はアメリカの属国でないにもかかわらず、その振る舞いは属国意識にかたまっているように見える。
辺野古の海への土砂投入は日本人の未来への土砂投入のよおうに見える。
最近、芸能人たちが沖縄問題で声を上げ始めた。
ローラというタレントは政権に向けてでは無く、ホワイトハウスに向けての署名活動を呼びかけている。
本土の人間は言われるほど沖縄に無関心ではないと信じるのだけど。
福島は原発事故によって、国が勝手に描いた「同心円」によって、自分たちの所有する土地を失った人がいる。
その“悲劇”は今も継続中だ。
かつて、それらの事象に“棄民”という表現を使った。
中間貯蔵施設とはいったいなんだったのだ。今も、ここ郡山で「汚染物質」の搬入のための作業が続いている。
40年後には永久貯蔵施設を作る。国の根拠の無い期限と発想だった。
福島には原発事故による土地の「強制収用」があった。
その土地の返還については「解」がない。
もし仮に、仮にだよ、最終処分場が決められたとしたら、そこではまたも「反対運動」が展開されるは必定。
沖縄では美しい海が土砂で埋められようとしている。
福島では美しい自然がプルームによって汚染された。
未だもって立ち入り禁止区域が存在する。
それは鉄条網で囲われた沖縄の基地の如くにだ。
最近、辺野古の問題で、テレビが取り上げる機会がいささか増えてきてるようだ。
その不条理についてあらためて触れ出している。
福島についてもあらためて国と東電の無為無策ぶりが表面化してきた。
日本からの原発輸入を断る国が出てきている。
国に捨てられるか、国を捨てるのか。そんなことを考えたくもないが。
問題の根底には「人のこころ」という一番大事なものが横たわっているように思えるのだが。
2018年12月21日金曜日
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