2018年12月8日土曜日

「ブラックアウト」で思う事

きょうは真珠湾奇襲、日米開戦の日だ。そんな日であることを承知の上で。

「ソフトバンク」が通信障害を起こした。4時間余りか。携帯は不通になった。
4時間、社会生活は混乱に陥った。

冗談で言うなら、白戸家のお父さん犬を唐草模様の風呂敷に包んで“幽閉した”かだとも言いたくなる。

障害の原因は「機器の問題」として片付けられようとしている。その原因は当時者のみにしかわからない。
英国でも同じようなことが起きたとも聞く。

今、世の中はスマホ依存症の“患者”で溢れている。もちろん、この依存症への治療法は皆無だ。
スマホが使えなくなった途端、そのユーザーと言われる人は極端な不安に陥る。
孤独感にさいなまれる。

「文明の利器」と称されるものが「人間を支配する」。その典型的な現象。
もはや、我々はそんな環境から抜け出すことは出来なくなってしまったのだ。


あるところに「スマホを捨てて街に出よう」と書いたばかりだった。
それは寺山修二の「書を捨てて街に出よう」という名言を模して書いたものだったけれど。

公衆電話は無くなって行く。ポケベルも先日その“終焉”を告げられたばかりだ。

消費税の引き上げの“対案”として、スマホで決済すればポイントが付くという愚策が飛びだしている。
国家としてスマホをまるで一時のマイナンバーのようの押し付けてくる。

スマホ難民が誕生するは必定。パソコンをいじったこともないという大臣の担当はサイバーセキュリティー担当大臣。
笑い話で済ませるわけにはいかないし。

スエーデンのエリクソン社の機器が不具合を起こした。老朽化への対応がされてなかったからだと説明があった。
世界11か国で同時発生とか。
これって企業の社会的責任が追及されて然るべきことじゃないのか。

しばらく前、地震で北海道は全域停電した。ブラックアウト。
子供の頃は停電は日常茶飯事だった。常に身近に蝋燭を持たされていた。

3・11後の首都圏のブラックアウト。

日本が他国から“襲われる”のは軍事力ではない。
サイバー攻撃、停電を各地で招来させれば、日本は滅びる。

文明の進化はおおむね禍を伴ってやってくる。もはや人類はこの文明の進化なる“美しいことば”から抜け切れない。

折しも国会ではわけのわからぬどう見ても「移民法」としか思えない生煮えの中途半端な法律が成立した。
移民排斥、外国人排斥を唱っていた「右翼」の連中はなんの声も上げない。
「アベサマ」のやることにかれらは無条件に従う。
だいたい、この法律、付け焼刃的な“人材確保”。裏で動き安倍を空きつけたのは「人材派遣」会社関係者と容易に推測できる。

生煮えの外国人の安全も担保されないこの法律。真夜中の本会議での採決。
議会制民主主義が多数決をもって成り立っている以上、国会もまた無知無謀な権力者の下では「ブラックアウト」なのだ。

この国が何処を向き、どういう国なのか。ますますわからなくなってきた。
腹を立てる日々の連続。

それにしても、テレビは今この国で起きていることをなんで解説しながらキチンと伝えないのだろう。
国会では数の原理がものをいう。
数に関係なくものを言え、権力の暴走に抗えるのはメディアのはずなのに。

昨夜、国会周辺で声を上げていた人達の様子はどこも敢えてつたえようとしていない。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...