高速道路での「あおり運転」で夫婦が亡くなった事故。
道交法含め、関係する法律の不備。
停車は運転ではないとか、危険運転致死傷罪の絡みとか。
納得できない点が多い。
高速は「最低限スピード」が規定されているはずだ。
駐停車禁止のはずだ。
法律はすべからく万能では無い。抜け穴だらけだ。抜け道だらけだ。
そして、実態、実情に即していない。
かつて田中角栄に言われた。
「キミたちもっともっと法律を勉強しろよ。今の法律は抜け穴だらけだ。
明治の時代にできたものが今も大手をふってまかり通っている。
役人は見て見ぬふりをしている。
ワシが多くの議員立法を提出したのも、法律が追いついていないからだ」。
この言葉、「あおり運転」裁判の状況を言い当てているような。
最近乗ったタクシーの運転手が言っていた。
「あの事件の前から、あおり運転は多くなっていますよ。クラクションは鳴らすし、割り込むし。なんかみんなイライラしているような。
どうしてなんでしょうね」と。
たしかに、老若男女、車の運転が乱暴であり、他の車に敵意を持っているかのような光景を目にする。いや、実体験もした。
ウインカーを出さないで右左折していく車。これが多いのには30年前に驚いた。タクシーの運転手もそれを指摘していた。
家の前の道路はもともと農道だ。そこを抜け道に利用している人が多い。
地域の人たちは暗黙の了解で、すれ違い方、退避方法を心得ている。
抜け道族はダメだ。がむしゃらに突っ込んでくるのはしばしば。
そして面突き合わせた様にいさかいが起きている。
一種の“社会契約”が破られているの感。
日暮れが早いこの頃、夕方から夜。車の運転はしないことにした。
対向車のライトが眩しすぎて前を見ることすら至難なのだ。
LED電燈をつけているからだ。
新性能の車が連日CMで流れている。新型の車も。
そのスタイルは「恐ろしい形相」をしている。
強さを誇示するかのように、とにかくライトが明るい。いくつもの形のサイドもののようなライトが付いている。
異形の車。
そこのけそこのけくるまさまのお通りだ。
しかも、いつ道交法が変わったのかわからないまま走行中は「上向き」というのが正解らしい。
昔は、市街地では下向きと教えられており、上向きライトにはパッシングして“警告”したものだが・・・。
LEDライト礼賛記事がどこかに載っているのも見た。
明るさと危なさは別問題だ。
ぼやいてもなにしても車社会からは生活手段として逃れる訳にはいかない。
科学文明の進歩は危険を連れてやってくる。こう言うは大袈裟か、時代遅れ人か。
2018年12月23日日曜日
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