2021年6月6日日曜日

ワクチン狂騒曲・協奏曲・競争曲。

 

このところ人に会うとあいさつ代わりの言葉が「ワクチンもう打った?」。

周りに接種場所を探して苦心しているようだ。

飛び込みで打ってくれる医者もいれば予約に苦労している人もいる。

 

テレビでは連日「ワクチン接種」の話題がしきり。

東京や大阪の大規模接種会場の様子をはじめとして。

 

日本はかつてはワクチン先進国だった。コロナが“パンデミック”になる前に

官民挙げてワクチン開発に専念していれば、少なくとも数か月前には国産ワクチンが開発され使用されていただろう。

子宮頸がんワクチンが問題化して以来、薬品業界はワクチンが”タブー視されるようになたのではないか。

 

結果ワクチンよりも治療薬が優先された。アビガン・レムデシビル・・。今は話題にならない。

ワクチンはファイザーなどに依存せざるを得なかった。

 

接種がOECD加盟国の中でも下位に位置した。

今、懸命に”巻き返し“が図られている。

 

自衛隊の医官を動員してのワクチンなる日々。国家総動員体制だ。

 

接種を終えた人にテレビは聞く。体調を。

大方が「何の問題も無かった」。

 

インタビューした人に後追い取材はすることはない。

その夜や翌日の様子をフォローすることは無い。

二回目の接種後に体調不良を起こすともいわれているが。

 

ワクチン接種に異を唱えているわけではない。

テレビの一過性の報道に疑義を持つからだ。

 

1回目の接種を終えた人は1000万人を越えたという。

数日前までは優先順位があった。医療従事者・高齢者・基礎疾患を持つ人・そしてそれ以外の人と。その“順位”は崩壊した。打てるところは打てるところから。

 

ワクチン問題がマスコミの耳目を集めてからはPCRのことはあまり話題にならくなった。治療薬のアビガンやレムデシビルの事も。

 

菅の出口戦略は「ワクチン」のみ。国産の治療薬は「治験」が終わっていないからと“行方不明”だ。

ワクチンは五輪開催の“必要十分条件”ということか。

 

ワクチンの供給が潤沢になったということか。

接種を急ぐ政府はさまざまな方式を考えている。

職場での集団接種。大企業には必ず診療室がある。医師や看護師が常駐している。接種は比較的容易だ。

 

新聞社もテレビ局も診療所を持っている。接種は社員の家族も適用される。

年齢区分は無い。全てにおいて恵まれている。

 

集団接種会場で接種に当たる医師や看護師には「日当」が支払われているという。

「医療崩壊」は改善されていない。

ワクチン接種以外の「コロナ医療者」、感染者は減ってきているとはいえ過酷な環境の中で身も心もすり減らしている。

待遇は従前通りだ。

 

医療従事者の「格差」。

 

菅はオリンピック開催というゴールに形振り構わず打てる手を打とうとしている。都知事もそうだ。

昔、犬の散歩に行っていた代々木公園。パブリックビューイング会場にするため代々木の森の樹木を伐採した。

反発に会い、ワクチンの接種会場に変更するという。

 

相変わらずのその場しのぎ、付け焼刃。

 

オリンピックまでにワクチン接種は終わらない。

政府の分科会会長の尾身は菅のポチから脱し、科学者の良心を取り戻したようだ。

政治家と科学者との間で対立が起きている。

 

コロナ渦の中の五輪。ワクチンに狂奔する中での五輪。

宮本武蔵の兵法書、五輪の書にはこうある。

“我、神仏を尊びて、神仏を頼らず”。

ワクチンは頼るに値するのかどうか・・・。

まだワクチンは接種してない・

 

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