2019年11月4日月曜日

「ウソ」で始まった東京五輪のこと。

このブログで何回も書いて来たつもりだ。
担当しているラジオの番組でも何回か言って来た。

「2020東京オリンピック反対」と。「開催を返上しろ」と。

復興五輪と言う呼称も名目だけ。五輪にカネはかけても被災地は蚊帳の外。

酷暑の中での、マラソンなどに投入された国土改革のカネ。
海の中の競技。汚泥と腐臭が漂う海。

そんな中、マラソン、競歩が札幌にさせられた。IOC会長のいきなりのような鶴の一声で。

IOCもJOCも組織委員会もすべて伏魔殿だ。
そして、招致にあたり、「アンダーコントロール」と虚偽の状況を天下に恥じることなくのたまい、「7月の東京は温暖な気候だ」とにわか気象予報士になった安倍の大いなる嘘。

それが「嘘」だと大方の日本人は、国際社会は知っていながら嘘を黙認した。
アンダーコントロール発言も然り。

平然と「ウソ」を言い放つは彼の生来の持つ環境か。

招致にはあれだけ舞い踊っていた安倍が今度の混乱に沈黙を守っているのが解せない。言いだしっぺはケツを拭くべきなのに。

オリンピック招致には必ず「カネ」が絡んでいる。汚職として辞任したIOC委員が何人いたことか。
今回のオリンピックの開催時期。
アメリカのテレビ、三大ネットワークによる圧力だ。大きなスポーツイベントが無い時期だから。
そのテレビがIOCに払う「放映権料」は莫大だ。放映権料が無いと肥大化したオリンピックは成り立たなくなった。

そして、公式スポンサーなるものが日本のテレビ界をいように扱っている。
カネ・カネ・カネ。


タヌキおやじと女狐の無意味な争い。IOC会長がなんで今さら札幌を言ってくる。日本の夏の気候なんてとうにご存知のはずなのに。
いや誰しも知っていることなのに。ドーハを引き合いに出してのイチャモン。

札幌市長も寝耳に水と言ってはいるが。
国民も選手も不在の権力者の暗闘。

過日、熱中症に詳しい医者と話をした。
「MGCにしても、ドーハの大会にしてもマラソンに勝った選手は、身体を暑さに耐えうるよう作り上げてきた。栄養から体組成まで。
ドーハで倒れた選手は暑さを甘く見ていた。速く走る練習と暑さに耐える練習とでは違う」と。彼とは全く“合意ある決定”をみた。

ドーハで選考をかち得た選手は札幌では勝てない。

アスリートファーストというはやり言葉。都民ファーストという無意味な言葉。
連呼されてきた。

小池の最後の嫌味言葉。まさに借り物。
ブレグジットをめぐる英国を悩ませている“合意無き離脱”の借りもの。
嗤える。

復興五輪という別名があると聞く。どこが復興したのか。出来上がったのは東京の道路整備だけ。
選手村のマンションは払い下げになると言う。
埋立地の怖さは今度の台風災害でわかったはずだ。

地球温暖化は確実に進んでいる。スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん、16歳の少女を支持する。

温暖化によって台風はますます熾烈になってくる。
「アンダーコントロール」の敷地内、その周辺の海。
台風の大雨で遮水壁の中が逸水寸前になった。翌日水位は下がっていた。あの雨水は何処にいたのだろう。誰が考えてもわかることだ。

温暖化対策で人間が出来ることはCO2の削減を図ること。その国際会議に中国、アメリカ、日本は加わろうとしない。

プラスチックごみを無くせと政府は言う。コンビニでも来年7月からはレジ袋3円となるとか。その「罰金」はどこにいくのだろう・・・。

政府の各種会議。テーブルの上にはペットボトルが並べられている。
嗤える。

クーベルタン男爵が「参加することに意義がある」としたオリンピックの位置づけ、ある意味哲学。それはもう五輪の何処にも無い。
あるのは「商業主義」と「国威発揚」。

もろもろ考える。

オリンピックはその役割をもう終えた。撤収作業に入ろう。

オリンピックが夢、表彰台に立ちたい。異口同音にアスリートと言われるスポーツは言う。そしてそれを目指す。
敢えて言う。「オリンピックという名の名誉の対象、それは子供の頃から植え付けられた一種のマインドコントロールだ」と。

各種の世界選手権がその最終目標だっていいじゃないか。

書き連ねるにつけ、無為なる日々と行為と出費が連綿と続いて行くようにさえ思えて来るのだが。

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