菅義偉という“無能”な政治家が、何かの手練手管を使ったのか、とにかく内閣総理大臣という「天下人」に昇りつめた。
最近の総務省の役人を菅の長男による「接待疑惑」が報道され予算委でも疑惑がやり玉にあがっている。長男が勤務している「東北新社」の名前を久しぶりに聞いた。
創業者は植村伴次郎という。菅の同郷、秋田の出身。
「バンチャン」。通称だ。バンチャンは数年前に90歳で鬼籍に入った。
彼はとっても「政治好き」だった。政治家との密なる関係を求めていた。
彼の全盛期、テレビは「多メディア・多チャンネル」という掛け声に踊らされ、各局とも子会社や関連会社に番組制作の多くを依存していた。
それ以前から「東北新社」は外画の同時通訳者の派遣など、“販路拡大”に努めていた。
バンチャンはよくテレビ朝日の専務だった三浦甲子二氏のところにしばしば来ていた。
そこで彼と顔見知りになった。政治家との親交が厚い三浦さんになにか政界工作を依頼していたんだろうか。
そういえば三浦さんも秋田の出身だった。秋田つながりで気心が分かり合っていたのかもしれない。三浦さんからはよく「ハタハタ寿司」を政治家のところに届けるように下命されていた。「お前も持っていけ」といわれるがどうも苦手な名品。
秋田県で交わる点と線。
総務省の高級官僚は、なんとも「物忘れ」が得意のようだ。
「記憶にありません」「記憶にありません」答弁席で下を向いたまましらを切っている姿はなんともみっともない。官僚の矜持は彼らの中にはない。
あ、思い出した。かって大蔵官僚の接待で「ノーパンしゃぶしゃぶ」というのがあった。さぞかし醜い姿だったろうが、“誘惑”には勝てなかったのだろう。
森友問題で安倍は嘘だらけでシラを切りと押した。妻もそうだ。
挙句昭恵夫人を「私人」だと閣議決定までした。
菅も安倍にならって、長男は「別人格」という閣議決定もやりかねない。
菅政権とともに登場した女狐官僚。山田という広報官。きょうの国会で反省の弁を述べていたが、「反省だけならサルでも出来る」!!
菅政権になってから内閣広報官という地位に就いた。その仕事は首相の記者会見を取り仕切ること。
菅は就任時に「前例踏襲主義はとらない」と豪語した。
山田の司会は前任者のやり方を踏襲したもの。
山田の「指名制」のもとで行われていた内閣記者会の小僧どもよ。
これからの記者会見にどうやって望むのか。
会見を記者の側に取り戻し、聞きたいことは徹底的に聞く。そういう時代もあったんだよ。質問を全部消化することが国民に対しての開かれた記者会見。
何かというと「透明性」という言葉を持ち出す菅。
なりたての広報官が手を挙げた記者の名前を全部知ってる。
日頃、広報官室に記者どもが出入りして昵懇な関係が維持されているのだろう。
それにしても、菅の眼はどうしてあんなにどんより濁ったような眼なんだろう。
「眼は口ほどに物をいう」。いろはカルタにあったよな。
「マスク社会」。その人を判断する様相は目しかない。
安倍から菅へと続く政権。「失われた10年」だ。日本の政治史上で。総務省汚職、山田の7万円の飲食。
その記事の隣には、コロナ禍で非正規の職を失い、子供二人を抱えて手持ちの金は数百円。死ぬことばかり考えているという一家の記事があった。