11日安倍改造内閣が誕生した。
ポンコツ内閣と言おうか、滞貨一掃人事と言おうか。
こんな内閣を作って、安穏としているこの国の政治。
それが参院選での48%という数字に表れている。
国会が開かれれば、ボロが出てくるは必定。
野次りまくり、早口でまくしたて、醜い宰相の姿を露呈させるのだろう。
安倍と言う人はつくづく「政治音痴」だと思う。政治家の資質はゼロの人だと思う。しかし、それを許して来たのは無知な国民の我々。
政治の要諦は国民生活の安心・安全を図ることにある。
しかし、2019年9月11日、安倍はまたも「棄民」の道を選んだ。
台風で甚大な被害を受け、喘ぎ苦しむ千葉県の被災者を“見捨てた」のだ。
笑える光景があった。
9月1日、防災の日。官邸で「防災会議」が開かれ、格好つけのように防災服に身を包んだ閣僚が居並び、官僚が書いた指示事項の紙を早口で読み上げていた。
全てが見せかけだけの世界だった。
それから10日後、猛烈な台風が千葉や東京の島嶼部を襲い、甚大な被害が出ていた。
9月1日の“予行演習”に習えば、即座に政府は災害対策本部を設置し、対応に当たるべきだった。
しかし、災害対応は「無視」された。
災害対策本部が出来たのは組閣の後。大臣は“新人”、“ど素人”。
すでに熱中症で死者が出ている。停電は広がる。病人は移送せざるを得ない・・・等々。被害は拡大している。壊れた家屋には人は雨だれとともに生活している。
電話は通じない。テレビも映らない。そんな昨日までの光景。
「電気」が無ければ全ての事が成り立たない。人命も危機に瀕す。
そう、電気中心の社会システムが出来上がってしまっているのだ。
しかし、それは完成形ではない。
例え、相手が自然災害ではあろうとも、自分たちが作り上げた、恩恵を受けていたシステムに破たんが生じたとき、その難を回避する術を持ち合わせていないのが問題なのだ。
我々はそのことを「3・11」で経験している。しかし、その経験が次の災害に生かされているのか。
政府はすみやかに激甚災害法を発令し、適用すべきだ。
しかし、今のこの国の統治機構の中にはその発想が無い。
災害に「A・I」は機能したか。電気が無いところでは科学文明は機能しないのだ。
大して意味の無い組閣を優先させたこと。
万死に値する愚政だ。
小渕内閣時、改造の直前に東海村の原子力事故が起きた。官房長官だった野中広務は改造延期を進言し、輔弼の勤めを果たした。
安倍に進言する取り巻きはいない。
3・11時寺田寅彦の「災害は忘れたころにやってくる」という教訓が各所で語られた。
科学文明が限りなく進歩を遂げたいま、気象予報はかなり正確に災害を予測している。
「文明が進めば進むほど天然の暴威による災害はその激烈さを増す」とも指摘している。
南米アマゾンの大火は地球の生態系を壊し、大量の二酸化炭素が空中を浮揚している。
今日の南房総地方はまた無情の雨だ。雨の合間を縫ってブルーシートを張る手伝いをするボランティア。
立ちすくんでいる高齢の住民。
「政治よ、お前は何処にいるのだ、お前は何処にあるのだ」。
2019年9月16日月曜日
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