2015年12月2日水曜日

不易流行としての「言葉」

不易流行なんてカビに生えたような言葉を持ち出すのも、今のご時世、かなり気が引けることではあるが・・・。

言葉は本来は「不易」であるべきだ。何百年経ってもその言葉の持つ意味は変わってはならないはずだ。
しかし、人はその時代時代で“新しい”言葉を編み出す。それが流行り言葉となる。

日本人は四文字熟語が好きだ。まさに不易の如く。その類まれなる才は、流行としてカタカナ四文字に世間の事象を収れんさせる。

それはどうしても“嫌”な感じのものが多数だけど。
セクハラ・パワハラ・オワハラ・マタハラ・・・。
古くはコンビニ・エンスト・パソコン・エキナカ・デパチカ・・・。

枚挙にいとまがない。

先日書いた流行語大賞。語という字が付く以上、それは人が語った言葉であり、人のある種の啓蒙に資した文字であるべきだ。

流行した事象を言うのではないと思うけど。

年間大賞とやらに「トリプルスリー」と「爆買い」が選ばれた。
なんともばかばかしい限りだが。ばかばかしいと言いながらそのことを書いているのだから、ま、世話は無いってことになるのだろうが。

たまたまそれを達成した野球選手が二人いたという出来事だ。言葉としての流行語ではない。

爆買い。だいたいこんな言葉を誰が言い出したのか。爆睡とか爆食いとかも含めて。
中国人の“観光客”が、急に金持ちになった中国人が、大量のカネを持ってきて日本製品を買って帰ると言う行為。

爆買いによる利益が日本経済に資するとこあったということか。

単なる事象でしょ。

大賞でなくてもトップテンになったのは「事象」がほとんど。

言葉とは何か、と感がえるとウンザリしてくる。
語とは何かということを考えても然りだ。

とにかく日本語が変なのだ。とあらためて感じる次第。そのおかしな日本語に飛び乗り、しかも常用化するマスコミってなんだい。
言葉を語り、言葉で書き伝える使命を持っているにもかかわらず・・・。

およそ今の日本を語る上では何の役にも立たないと思う流行語大賞なるもの。世相の反映とも言えないし。


今年は「戦後70年」。そのことで多くの事が語られ、多くの人がそれを考えたであろうに。そして、沖縄や福島に押し付けられている「不条理」。いや、国中に蔓延っている「不条理」。

民主主義社会にあって、そのことを多くの人が語り、感じているであろうに。
不条理は「不易」かもしれない。戦後70年は「流行」だ。今のことだ。今年のことだ。

そんな言葉の方が、話題性どうたらこうたら言うより、まともな日本人の中にあっては流行語大賞に相応しいと思うのだけど。

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