2016年11月9日水曜日

歪んだ国

アメリカの大統領選、トランプが勝った。
トランプが指導者となるアメリカ。

何が語られ何が行われるのか。
アメリカは更なる「混沌の国」になる。

トランプに票を入れたのはほとんどが「白人」だった。
ヒラリーに入れたのは多くが黒人やヒスパニック。

これからアメリカは何処へ向かうのだろうか。

選挙戦、メディアが双方の主張を詳細には伝えていなかったが、概ね、汚い言葉での悪口の応酬。
アメリカはいつのまにか歪んだ国になってしまったような気がしていたが。

日本の政治に“トランプ”はどんな影響を与えるのか。
すでに大幅株安が始まっている。世界同時株安だってあり得る。

リーマンショックならぬトランプショックだってあり得るのかも。

安倍とトランプを同類と見るのか異質の人とみるのか。

「力の政治」という点では同類なのかも。TPPでは相反する立場のようだし。
アメリカの”混沌“が日本にも及ぶは必定だろう。

で、卑近なこととしてあったこの国の在り方を振り返る。

TPP強行採決、安倍は“強行採決なんて50年考えたことない”と言っていた。意味不明だ。
何回強行採決を見て来たことか。大方は筋書通りの。

この国の政治は、まつりごとは、誰のために行われているのか。
さっぱり“わからない”時がある。

時々マスコミ人の思考がわからなくなる時がある。
誰のために何のために存在しているのかわからなくなる時がある。

意味のわからないカタカナ語が、それも簡略化されて巷に溢れている。
言葉がコトバですらなくなってしまったような、単なる記号化された文字としか思えないことがしばしばだ。

小野薬品工業が開発した癌の新薬「オプジーボ」、それを「使用」しようと思えば一人年間3千500万円が必要だと言う。
製薬会社は最高の利益を出しているという。
大金持ちはカネで病気が治せる。命を買えると言うことか。
貧乏人は、いや、普通の暮らしをしている人にとっては「そこにある無縁の物」だ。

さすがに愚鈍な国もこの薬の値段を下げるように働きかけていると言う。

このことが書かれた新聞記事の結びにはこうあった。
「引き下げは、製薬会社から訴訟を起こされるリスクがある。新薬開発の成功率は3万分の1とも言われ、10年前後の時間と数百億円超の費用がかかる。企業の開発意欲が低下し、効果的な薬が登場しなくなれば、患者にとっても不利益となる。」

この記事をどう理解すればいいのだろう。
「3千5百万円の薬が登場しなければ患者にとって不利益となる」というくだりを。

新薬開発、望ましいことだ。不治の病が治せると言うことは、大いなる科学技術の進歩だ。

しかし、進歩の恩恵は限られた人しか受けられない。科学技術の進歩による恩恵は万人が受容出来るものでないと、”無意味“だとも思うのだが。
新薬開発にかかわる莫大な費用、それを国がまかなうということにはならないのだろうか。そうすれば”価格“は下がるはず。

全ての事が「企業内」のことに収れんされていく。

電通に見る残業問題もそうだ。それは社会的問題であるはずなのに。

原発問題、原発事故の後処理。それだって「東電」一社の問題では無い。福島だけの問題では無い。

事故から5年半以上。大きな「社会問題」として捉え、考えねばならない時期に来ていると言うのに。

責任のなすり合いが慣行化しているような。

トランプは日本の原子力政策についてなにか言うのだろうか。

トランプ流に言えば「石棺」方式だ。トランプ流に言えば「被災者は福島県内に閉じ込めよ」ということになるのか。

“冬”が急速に迫っている。

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