「舛添狂騒虚曲」が一応おさまった。収まったというか、「そしてだれも居なくなった」って気配だ。
以前、東京都の職員だった大学の先輩が、いみじくも言っていた。
「東京都庁って伏魔殿だぞ」。
もう何十年前に聞かされてことをふと思い出したりして。
舛添の不行状、不行跡、吝嗇さ。決して“揶揄”ではなくて、あまりにもばかばかしかった。
「SEKOI」という“言葉”を世界に広めてくれた。
政治資金の云々という批判が数多くあり、政治資金規正法は「ザル法」だとこぞって指摘されていたが、彼の政治資金団体の収入は判然としない。
無いに等しいような感じすらする。
要は「東京都の税金」の無駄遣い、不正使用ということのではないか。
その海外旅行などのバカバカしさ。それには都庁の職員も“おこぼれにあずかっている”。都議にもいるだろう。
「政治には言えない事と機微がある」。そう答弁したマスゾエのい弁が、政治と言うものの実態をいみじくも問わず語りに語っていた。
だから「伏魔殿」なる言葉を思い出した次第。
「税とは何か」。あらためて考える材料が提供されたということ。
税金というものに、納税の義務という憲法で国民に課せられた、数少ない義務。
その憲法の”理念“がまったく翳んでしまったということ。
あの鳴り物入りで導入された「ふるさと納税」なるものが、今や「一つの商売」と化しているようなこと。
それらを含めての税を考える“視点”が、バカバカしさの中から垣間見えてきて。
舛添の「延命」のための言い分、“大義名分”は、大方「オリンピック」だった。リオ五輪まではどうにか・・・。
あの次期開催地の代表者への五輪旗受け取りに執着していた。
これまでもあった閉会式での「旗」の受け渡し。その市長や知事の名前を、顔をどれくらいの人が知っているのだろうか。
旗の受け取りに何の意味ありやだ。
「デラシネの旗」を、根無し草の“経験”を持つ人が多い都民にとっては尚更だ。
オリンピックに「固執する」政治家。どこか安倍と通底しているの感ありだ。
安倍が東京オリンピック招致ではしゃぎ回ったあの醜い光景。
リオでも大統領代行が汚職問題で疑惑が取沙汰されている。
オリンピックを巡っては電通幹部の「カネ」にまつわる疑惑が報じられている。
IOC幹部へのいわば「わいろ」の問題も指摘されている。
「オリンピック」って何だい。
東京五輪をめぐる設計や施行、エンブレムをめぐるカネがらみの不祥事と疑惑の数々。
「オリンピック」って何だい。
ドーピング問題も含め、「国威発揚」のスポーツの祭典は、その理念はともかく、今やカネと疑惑まみれの祭典に化そうとしている。
政治がそれを極端にまで利用しようとしている。
こころのどこかで「オリンピック不要論」が頭を持ち上げてくる。
そして、舛添の“政治資金”の不適切支出問題。
彼が雇った弁護士が第三者。
誰かに「進言」されたものかもしれないが。
この第三者たるもの、全くのまやかしの「第三者」。主犯、マムシの善三。
ロクな調査もせずに「不適切だが違法性は無い」。
東電の炉心溶融めぐる報告書。東電が“指名した第三者委員会。ロクな調査もしていない調査報告書。
佐々木善三なるヤメ検弁護士。“輝かしい経歴”の持ち主。政治とカネの渦中にいる「闇の帝王」だ。
東電の第三者委員会なるものみも彼は名を連ねている。
報告書の提出が、何故今の時期なのか。選挙と関連しているように思えてならない。
「官邸からの指示があった」。当時の清水社長へのヒヤリング結果も「推測」の域をでていない。
官邸に問い合わせた、ヒヤリングはしなかった。そんな杜撰な「報告書」を今さら仰々しく提出なんてなんてこったい。
当時の「官邸」なるところに問い合わせの一つもすることくらいなぜしなかった。それが弁護士と言う資格を持った、検事を務めてきたもののやる仕草かい。
じゃ、マスゾエ問題も、この報告書も、数々の政治とカネにまつわることどもも。”官邸からの指示“って例え勘ぐられたって致し方あるめえと。
またまた日曜妄語と相成りました。言い訳は一つだけ。諸般私事多忙であったとしか。
それにしても、今この国は、またしても「黒い霧」と「深い闇」に覆われていると。少なくとも「第三者」なるものは公平・公正では決してないと言うこと。
あらためて納得なり。
2016年6月19日日曜日
“チェルノブイリ”異聞
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