とにかく、最近の政治家、特に自民党の要職にあるものの日本語がひどすぎる。
もう一回中学生からやり直しておいで、と言いたくなるような。
安倍は先の国会で、「でんでん」に続く、奇妙な“日本語論”を偉そうに展開した。
“「そもそも」というのは「基本的」という意味だ。私が調べた辞書にはそうある。あなたは知らないだろうが。”居丈高に質問者を見下し、馬鹿にするような言い方をして。
都合が悪くなると、なんでもかんでも喧嘩腰になって相手を攻撃する、攻撃にならない口撃。
それが自分の無知をさらけ出していることにも気付かずに。枚挙に暇がないくらいに起きる“舌禍事件”。
それを引き起こす彼ら、彼女らのあまりにもの無知、無教養、無知性。
その様を嘆くこと筆舌に尽くしがたし、だ。
もっぱらの話題は稲田防衛相の都議会選挙応援演説での発言。法律家のくせに法の趣旨を理解しておらず、違法すれすれの発言を度々。
舌禍事件を起こした人の後始末には決まった“用語”がある。
「誤解を与えたとすれば、謝罪して撤回します」。
「誤解をまねきかねない発言だった。撤回します」。
誤解とは「意味を取り違えること。間違った理解をすること。思い違い」と一般人が使う広辞苑という辞書にはある。
彼ら、彼女らの言う“誤解”とは、国民が意味を取り違えた、間違った理解をしているという“避難の言葉”ということになる。
だったら“誤解”を理由に謝ったり撤回しなくてもいいじゃないか。
発言を来た人が意味を取り違えたのだから。
国会での発言を”撤回“するということは、その発言を議事録から削除するということだ。
演説会での発言を撤回すると言ってもその“証左”はどこにも記録されない。
不用意な言葉、不必要な言葉、意味不明の言葉によって、政治はますます劣化し、泥沼状態になる。
主題とはちょっと違うけれど、あのギャーギャーわめいて秘書にパワハラ被害を与えた女性議員は入院したと言う。
どくにあるのだろう。雲隠れ用の病院が。
「金目」で“誤解を招いた石原伸晃が、こともあろうに”博識“を披露した。
ドイツの宰相ビスマルクの言葉を引用した。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。
長い歴史を持つ自民党を支持せよということか。
待てよ。過去の金言・格言がすべて当を得たものではないし。
安倍は完全に歴史認識を歪曲し、修正しようとしているのだぜ。
学べないよ。安倍の歴史観には。
安倍が明日は福島に来ると言う。何をしに来るのかわからないが。
都議会議員選挙の投票日前日。
候補者の応援に走り回るのが党首であろうに。
福島のどこかで「誤解発言」をしないことを祈る。
東京電力の新社長は「避難区域」を「帰還区域」を間違っている。
それは認識の欠如、勉強不足だ。
いや、彼らにとっては「福島」とは、いまや後始末の金食い虫であるという事なのだろうか。それとも、東電を誤解しているのかな。
誤解された、誤理解された「誤解」と言う言葉は悔しいべな。
2017年6月30日金曜日
“チェルノブイリ”異聞
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