安倍晋三が第一次安倍内閣を作った時、たしか「美しい国、日本を目指す」というようなことを言った。その言に「感動し賛意を送った」人も多々いる。
「美しい国」とはなにか。その“正体”はついにわからずじまいであり、その「安倍語」も雲散霧消した。
美しい国の概念の中には「美しい日本語」も入っているはずだ。
にもかかわらず安倍が発する言葉は余りにも醜く、欺瞞に満ちている。
第一次内閣を突然放り出し、辞職したのは病気が理由だった。「なんとか大腸炎」という病気。その割には顔から受ける“印象”は健康そのもののようだったが。
「アサコール」という薬で体調が回復し、復権した。
そんなに効く薬なのだろうか。彼の日程を見ると、外遊を含めてかなりの激務である。「アサコール」を常用しているのだろうか。
クスリには「抗体反応」というのがある。服用し続けていると効き目が薄れ、さらなる“劇薬”を使用しなければならないはずだ。
たまの人間ドッグ以外に彼が医者で健診を受けたと言う日程はない。薬はどこから処方されているのだろう。医師は無制限に薬を処方するはずがない。
摩訶不思議な“印象”を受ける。
「国会とかけて何と解く。蕎麦屋と解く。その心は」。「モリとカケが飛び交っている」。
さっき浮かんだ駄句。森友・加計。
文部科学省の前次官、前川喜平が加計をめぐる官邸からの圧力を資料文書をもとに白日のもとに晒した。
官邸は「怪文書」と位置付け、確認を拒んだ。
確認できないと言うのは「無い」ということではない。無いと言えば嘘だ。
だから「確認」ということばで逃げをはかり続けている。
あげく、”下ネタ“もどきのスキャンダルを捏造する。大手新聞社とつるんで。
官僚たちの反乱。そんなことを先頃書いた。“たち”も的中した。前川に続く官僚が登場する気配もある。
先の退陣劇の理由は体調では無く、大きな力が働いていたという見立てがある。
その力の一つに”財務省“の官僚の”反乱“があると指摘する向きもあった。
大蔵省・外務省・内務省、その三つの役所さえあれば十分だ。一時、永田町や霞が関で言われていた「行政機構」の”定説。
三流官庁の文科省の役人の”反乱“は鎮圧出来るとでも思っているのか。
“「国民を無視し、一切聞く耳を持たず、情報を隠蔽し、嘘を重ね、友を優遇し、敵と見れば権力を使って追い落とす」。それが安倍政権の姿だが、このまま走りきれると思っているのだろうか。こんな悪政はかつて無かった。誰か暴走を諌める人はいないのか。民主国家と暗黒独裁国家の分岐点、正念場だ。”
著名な落語家がネットに書いたもの。正鵠を得ている。
サイコパス安倍はその本領をいかんなく発揮中だ。
「印象操作、印象操作」と連呼する。ちょっと前は「レッテル貼り」だった。
印象操作とは自分が人からよく見られようとする行為だ。印象を良くしようと意を注ぐ行為だ。
あきらかに日本語の「誤用」だ。
美しい日本語とは正しく日本語を使うことだ。
「でんでん」「ばくしん」。最高権力者が使う間違いだらけの日本語。造語。
若者が判読不能の「若者言葉」を発するのも、上から下までの“言葉への蔑視”のあらわれだ。
前川喜平に”責任“があるとすれば、この国の教育行政を司る役所として、どこかで「日本語教育」に手を抜いていたことなのかもしれない。
2017年6月8日木曜日
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