今、我々はこんな情けない首相や閣僚、卑怯な官僚たちによって「支配」されている。
そこにはまともな政治や統治機構は存在していない。
都合の悪いことは忘れる。忘れたと言い張る。情報を隠すことによって政権を守ろうとする官僚や政治家が大事にされる。
民主主義の“根幹”がすべてないがしろにされる。
悲しく、悔しい。
政治を知らない人が、知ったふりをして政治をやっている。
公僕たる者の役目をわきまえず保身のみに官僚は走っている。
国民に嘘を言い募り、たった一人の腹心の友を庇うと言うこと。
平気で嘘をつく。自分が嘘をついているという認識が無い。そんな人を「サイコパス」と呼ぶそうだ。
「これまでの発言を反省し、真摯に答弁し、丁寧に説明する」。そんな殊勝な首相に大変身したのかと思った。間違っていた。丁寧なのは単に我慢を重ねた口調だけであり、話の中身は全く丁寧では無く、空虚な、虚偽に満ちたものだった。
「信無くば立たず」と言った。その言葉を知っているかどうかはともかく、
その言葉を愚弄しているような、その言葉が意味を為していないような“政治家御用達”の座右の銘。
それを実践しているとは誰も信じてはいない。
「李下に冠をたださず」と言った。為政者の“怪しまれるような行為はしてはならない”という教えを自らに垂訓した。
笑った。共謀罪をめぐる議論の中であった光景。花見に酒とゴザをもっているのはよく、地図と望遠鏡を持っているのは怪しいものとして“監視・捜査”の対象になるという話し。
妙に重なっている。
「総理、今、立派なお言葉を伺いました。それの対句はなんというのでしょう」。とでも質問してみればいい。正解がでるかどうか。
「瓜田に履を納れず」です、という答弁は期待し難い。
「いま総理の口から李(すもも)というお言葉が出ましたが、総理が卒業された成蹊大学の名の由来は何と言うところから引用されているのでしょうか」とでも聞いてみればいい。
多分、「学校の授業の様な事を国会で質されるのは心外です。どういうおつもりで聞かれているのかわかりません」
そんな怒声が聞こえてくるような。
「僭越ながら、学校は違いますが、成蹊の意味は、桃李もの言わずしてその下自ずから蹊(こみち)を成す、徳の高い人の下には、その人が黙っていても教えを乞いに人が集まってくる、そう聞いています。
この際、母校の建学の理念に学ばれてはいかがですか」。なんて聞いてみればいい。
「記憶にない」を連発する。それは“健忘症”という神経疾患に罹患しているのだ。記録に無い物は記憶にない。もう聞き飽きた「その場しのぎの言い逃れ言語」。
加計問題を知ったのはいつかと問われ、過去の言辞や記録があるにもかかわらず「今年の1月20日だ」と言い募る。嘘だ。
重ねて言う。
丁寧に説明すると“豪語”した安倍。言葉は丁寧さを装っていたが、答弁の内容は全く丁寧では無い。殊勝なことを言いながら、穏やかな“喋り方”に徹していたようだが、かえってその中身の虚偽と欺瞞が暴露された形だ。
都合の悪いことは忘れる。文書は捨てる。文書を捨てるという事は歴史を消すという事だ。
情報を隠すことで政権を守ろうとする。そんな在り方が「政治を信用できない」という国民の不信を増幅させる。
政府を信じる国民がだんだんいなくなる。そんな「不幸な国」あって「幸福論」を唱えるの愚。
まっとうな政治を求めることは無い物ねだりなのだろうか。
2017年7月26日水曜日
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