2017年10月30日月曜日

免疫力低下ということ


どうも脳梗塞の後遺症らしきものは随所に現れるものらしい。
歩行はリハビリでいくらか改善されたが、気力の減退は甚だしい。
視力は低下している。視力と関係があるのだろうか。片頭痛にしばしば襲われる。

そして大方、一日中眠い。すぐ眠くなる。
これらの“自覚症状”を総称して免疫力低下と位置付けてみることにする。
思考力も衰える。考えることはするのだが、それが導き出したことをすぐさま忘れる。
記憶は定かだが、記憶を導き出すのに苦労する。

選挙が終わり、“政局”らしいかすかな動きは感じられるものの、それを語ることへの“免疫力”が低下しているようだ。

安倍自民の不条理さ、不合理さは相変わらずだし、虚偽の言語を臆面もなく吐くし、「謙虚」という言葉を、何らの実態も無く、閣僚どもは天井裏に隠れ住んでいるフクロウのようにもごもごと言う。

11月1日に召集される特別国会の会期はいつまでになるのか。
所信表明演説や代表質問、質疑はあるのか。
選挙で「大勝」したのだから、そのことへの所信は述べなくてはいけない。
「国難」なるものへのいかなる対処をするのか“支持者”の前だけでなく広く国民に示さねばならない。それが選挙の「理由だった」と言ってきたのだから。

野党はばらばらだ。その隙を突くかのように「質問時間」を減らすという。議席数に応じて時間を割り振ると言う。
なぜか。彼や彼らに「答弁能力が無い」からだ。

与党に与えられた質問時間でまともな論議が出来る議員がどれほどいるのか。
仮に多くの質問時間をこなしたとしてもマスコミは報じない。
八百長、馴れ合いの質疑に意味を見いだせないからだ。
しかしNHKだけは中継をするだろう。

いや、与党は質問時間を“放棄”するはず。そうすれば予算案や法案成立への時間が大幅に短縮できるから。

どうも、この国では政治への免疫力が低下しているようだ。

大企業の不祥事が絶えない。なぜか。経営トップは現場を知らない、見ようともしないからだ。どこか政治と似通っている。

テレビでは「安全」を過剰にうたった新車のCMが繰り返されている。
それを買える能力のある人達はどれくらいいるのだろう。

もちろん、それは「事実」であろうが、高齢者の交通事故が多発しているという報道がしきりだ。「安全な車」を買えと“サポート”しているみたいだ。
カタルニア地方の独立をめぐり、いや、欧州各国でくすぶっている、表面化している「流動化」。そう、世界はかつてなく動いている。
カタルニア地方の人はスペイン語でなくカタルニア語を話す。使う。
ガウディーもダリもカザルスもそうだったのか。

広辞苑が何年かぶりに改訂される。なにやら意味不明の、やがてすたれるであろう“新語”や“流行語”、苦し紛れの様な“意味”が加えられる。条項が加えられる。
“9条加憲”の憲法問題と空気を同じくするように。
もう広辞苑を引用した文章は書けないような気にすらなっていく。
そんな「舟が編まれる」なら。

言葉、ことば、コトバ・・・。
「言語は思慮のための道具」ではなくなっていくようだ。

あすも病院。この散漫たる頭脳を「すっきり」させてはくれないものかと問診でお願いしてみよう。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...