2015年7月4日土曜日

「百田発言」の根底にある怖さ

あの元放送作家で、安倍の仲良しでもある百田なにやら。今問題視されている発言よりも、それを読んだ時、それがもし「福島」に向けられたら・・・というある種の恐怖感を覚えた。

下世話な心証だが、どうもあの男は「カネ」にこだわる人みたいだ。
その一つが「沖縄」を巡る発言。

「普天間飛行場はもともと田んぼの中にあり、周りは何もなかった。基地の周りに行けば商売になると、みんな何十年もかかって基地の周りに住みだした」。

基地の周辺の住民がカネ目当てで移り住んできたというのだ。
事実とは違う。普天間飛行場内に戦前、役場や小学校のほか、五つの集落が存在していた。沖縄戦で住民は土地を強制的に接収され、人口増加に伴い、基地の周辺に住まざるを得なくなった経緯がある。

そしてこんなこともあの“勉強会”では言っているようだ。
 「基地の地主さんは年収何千万円なんですよ、みんな」。「ですからその基地の地主さんが、六本木ヒルズとかに住んでいる。大金持ちなんですよ」とも。

 普天間飛行場の周辺住民約2千人が起こした騒音補償にも触れ、「うるさいのは分かるが、そこを選んで住んだのは誰だと言いたい」と、自己責任だとの見解を示したという。

さらに、「基地の地主は大金持ち。基地が出て行くとお金がなくなるから困る。沖縄は本当に被害者なのか」とも言っていたという。

“広告停止”も「カネ」のことだ。発言の根底にある「カネ」を基準にして物事を考えると言う発想のイヤシさ・・・。

今、いや、以前からもそうだが、福島が抱えるジレンマ、悩み、苦悩、軋轢の一つが「カネ」だ。避難者に対する一人10万円の慰謝料、賠償金の問題。

県外からの非難はある。県内でも、その「10万円」を巡っての軋轢や感情の亀裂は深刻化している。

あの男の沖縄を巡る言葉から、僕の中に、一つの「妄想的発言」が浮かぶ。

「大体ね、福島県なんてさんざん原発のカネで潤ってきたところなんですよ。
そりゃ避難しなくてはいけなくなったことは気の毒だ。でも、あの避難区域に好んで住んでいた。これは自己責任でしょ。
無料の仮設住宅に住んでいて、今、その人たちが避難先で乗っている車は何だと思います。外車ですよ。外車。
大金を避難するときに持ってきた人だっている。それを入れていたカバンは皆、ブランド商品なんですよ」。
「国家というレベルで物を考えてください。賠償や除染にかかる費用は、東電が支払うことになっている。でも東電にはそんな資金は無いから国が支援している。国は金融機関から借金をして、それをまかなっている。今わかっているだけでも総額7兆円以上ですよ。金融機関には国が利子を払わなくてはいけない。その利子はどこから出るのか。国民の税金ですよ。
賠償が終わるかはわからない。それが無くなるという可能性は“永遠にゼロ”なんですよ」。
「福島県というところはいま、住宅着工件数が非常に高い。そのカネは大方賠償金ですよ。観光地や旅館なども全国から集まる作業員でいつも満室だという。儲かっているんですよ」。くらいのことまで・・・。

安倍さんのお仲間だという、価値観を共有しているという知性溢れたお方。まさか、この老いぼれが抱く妄想のようなことをおっしゃるはずはないと思うけれど・・・。何らかのきっかけで、矛先が福島に向いたら、そんなことまで言いかねないという「恐怖感」。

それに賛同する福島県人だっていないとも限らないし・・・。

アホンダラと言ってみたって始まらない。お上品に言おうか。ケッタイな方やな、と“はんなり”言ってみても始まらないだろうけど。

やはり僕は“疲れて”いるんだ。妄想の虜にさいなまれているんだろうな。

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