2015年7月8日水曜日

「田中角栄」に会ってきた。

元政治記者の、いわば“愚痴”めいた「へでなし話」(方言)です。

1972年7月7日。田中角栄内閣が誕生した。それまで、それぞれに長い、短いの時間差はあるものの、「田中番」と称されていた新聞記者とテレビ記者。
ほとんどが朝から晩まで金魚のウンコみたいに後を追っかけていた奴ら。

「七夕会」という名称で、毎年一回は会合を持とうということになった。最初は記者だけだったが、田中退陣、死去のあと、当時の秘書官だった人達、官僚だけれどもだいたいが退官、それぞれの“識見”や“経験”、“人脈”を生かして何やらをやっている人にも声を掛けた。

昨日の集まりは総勢13人。角さんの孫もいる。昼間の集まり。だって大方が80歳越えなんだし・・・。

この集まりでは亭主は最年少に近い方なんです。

最近発刊されたと言う田中角栄写真集を持ってきた人がいた。しばし、その写真を見ながらの昔話だったが、やはり腐っても鯛か、話題は政治の話に及ぶ。

安倍政治に始まって、ギリシャ問題、ホルムズ海峡問題、中国問題、韓国問題、国立競技場の問題などが話題に供されて・・・。そして野党の不甲斐なさにも話題は及び、もちろん今の自民党への嘆き節も。場を移しても話題は尽きず。渋谷駅までの傘をさしての道すがらの会話も名残惜しげであり。

ギリシャ人は働かない民族だという人もいる。いや、実際はよく働いているという人もいる。
安倍政治の手法にはやはり「不安」と「懐疑の念」を抱く人もいる。

現役の政治記者の資質を問う言葉もある。

「我々の時代は首相会見で、ずいぶん辛辣な質問を繰り返したもんだよな」。どうも今はケツの毛を抜かれたみたいだよななどとも。

田中派の系譜はどうなったとの話も。砂防会館にあった事務所に早坂茂三の下に修行として居たのは鳩山邦夫と中村伸しゃん、いや喜四郎だけだったとか。
いや、向かいの部屋には石破茂はいたよとか。

EUの動きも勉強になったし、石油の話も勉強になったし。

どこか皆、それぞれのルートを持っている。いろんなことを知っている人もいるから面白いし参考になる。
4時間余り。話は尽きないがとりあえずは来年の再会を約して。



「毎日ブログ読んでますよ」と元秘書官に言われた。え、なんで・・・。
「辛辣だけど楽しみです」とも言われ。

話の輪に入り、時には全くの聴き手に回り、もろもろ考えていた。

少なくとも安倍政治に関して言えば、自民党の様変わりぶり。派閥解消から選挙区制度の問題。田中政治と安倍政治の違いでは一致する。
誰かが言っていたな。「角さんだったら国立競技場の問題をどうさばいただろうか」って。
だれも答えを持たなかったが。奇想天外な案が出されたかもしれないよってことで終わったが。

「福島」は「原発」は俎上に上らなかった。3・11後の集まりではそれが主流だったのだけど。

南平台に住む奴がいる。彼に聞いた。岸信介邸の後はどうなっているのかと。
大きなマンションが二棟建っているという。そこには安倍晋太郎が部屋を二つ持っていたはずだと。

そうなんだ。あの安保反対のデモをかけた岸邸は無いのだと・・・。

近くにあった三木武夫の家もマンションになっているはずだと教えてくれた。
なんともはや、会場の高層ホテルから見下ろせる渋谷の光景もすっかり変わったんだという思い・・・。

毎年のような角さんの思いで話はあまり交わされなかった。今、話し合わねばならないことが多すぎるって事なんだろうと妙に得心する。

東京の光景の様変わりはもちろん、そこで繰り広げられていることの数々も様変わりしたんだなと。

それにしても東京の街、しばし歩いて疲れるのです。階段が多すぎる。乗り替えも階段。道路を渡るのも階段。

手すりにつかまって階段を上りながらふと思う。
今、日本人はどんな階段を、どこを目指して上ろうとしているのだろうかと。行き交う人たちが何を考えているのだろうかとも。

2 件のコメント:

TACO さんのコメント...

亭主さま、

階段じゃなくて山路を登りながらだと・・・
智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

うんだば無人島へでも引っ越すべか~。おれは総理大臣だから俺の言うことは全部正しいんだぞ。

亭主|瀬川 賢一 さんのコメント...

tacoさま

ソウセキくんは答えた。
「キミキミ、だいたい智がないじゃないか。持っていないじゃないか。情なんて尚更だぞ。いい加減にしなさいよ。意地ばかりはってみんなを窮屈にしておるではないか。住みにくくしているのはキミではないのか」。
たまには僕の本でも読んでみたまえ。ま、字が読めるかどうかはわからぬが。

亭主も答える。
「無人島、いいアイディアだ。核廃棄物と一緒に引っ越してくれ。安倍の言うことは彼にとってはみんな正しく、彼いがいの普通の人にとっては全く正しくない。おいおい、キミは裸ではないのか」。