麻生太郎が未曾有と「みぞゆう」と読んでから、この言葉が「市民権」を得たような(笑)。
マスコミってほんと面白いと思うんです。テレビのワイドショーからバラエティーに至るまで。新聞各紙も。最近こぞって「未曾有」って言葉をこれみよがしに使っているような。この言葉、余り日常では使われていなかった筈。昔なんか未曾有って書いたら「未だかつてない」って書き直されたもの。テレビ用語としては使うのが好ましくない言葉の一つだった。なるべく易しく書くように、読みやすい言葉になおすようにって、NHKのアナウンス読本にも書いてあったような。
メディアに氾濫する「未曾有」って言葉。巷でもよく使われるようになったとか。まさに未曾有の出来事なんであります。
なんで、敢えて使うのか。そこには麻生太郎を揶揄する、嫌味を込めた、時流に流される安易な風潮も見て取れ。
政治とは関係ないところでも使われる。どこかで麻生太郎を意識している。これほどバカにされた宰相もいないのではと思いたくなるんです。
流行語大賞かな(笑)。
マスコミって言えば、昨日今日、毎日「派遣切り」って話題。マスコミ造語。職場を無くして途方に暮れる労働者や、派遣を使っていた企業、政治の雇用政策は取り上げているが、派遣会社のことはあまり話題にされない・・・。そもそも国の公共職業安定所、ハローワークとやらがきちんと機能していたら派遣会社なんて出来なかったんでは・・・。
派遣会社。かつては人材派遣会社と言われ。古い記憶をたどるとテンポラリーセンターって会社を作ったのが南部靖之ってひと。一時面識ありましたが。やがて今のパソナって大手の派遣会社を。どこかカリスマ性を持ち合わせていた人物。阪神淡路大震災ではボランティアで活躍。その派遣の大本だった南部さんがどこのメディアにも登場して来ない。彼が、今のこの「派遣」の現状をどうみていて、どうすれば良いと思っているのか聞いてみたい気が・・・。
雨後の竹の子のように出来ていった派遣会社。ある意味、派遣会社という存在が非正規雇用の"温床"といえないこともないような。一時は大繁盛した「口入れ屋」。これも未曾有の出来事だったのか(爆)。