2009年12月10日木曜日

また一つ消えた「名物」

「名物」と言うのにはいささか抵抗があるのですが・・・・。


郡山の駅前、大町の繁華街、飲食店街に何十年もあった映画館。映画館といっても「ポルノ映画館」。その名は大勝館。四つ角にあっておどろおどろしいようなタイトルのポルノ映画のポスターが貼られ。ポスター見るのも恥ずかしいような。


最近はその界隈の店にあまり行かなくなったせいもあり遠ざかっていたのですが。遠ざかると言っても亭主はそこに入館したことはありません。人目に付きやすい場所だし、その手の映画には興味もないし。


しかし、その大勝館は郡山では有名。少なくともタクシーに乗って行き先を告げる時には「大勝館の先」とか「大勝館のところを右に」とか。大事な目印でした。


昨夜、久々その界隈へ。ネオンガ消えている。入り口に張り紙。閉館のお知らせ。ポルノも一つの文化、いまの流行言葉のサブカルチャーだと位置づければ、郡山からまた一つ「文化」が消えたということになるのでしょうか。青少年なんたら条例に照らせば繁華街からポルノ館が消えるというのは結構なことなんでしょうが。


繁華街にまた一つ空きビル出来て。時代の趨勢なのか。たしかに余り入館者を見たこともなく、よくやっているなと思ってはいたのですが。


駅前の南側。中町か本町の裏には郡山ミュージックというストリップ小屋がありました。数年前までは宣伝カーが町中を走っていたり。そこは営業はしているらしいのですが、お客は激減という話し。


健全な街。されどーーーー人影少なく。風俗店まがいの店は雨後の竹の子のように出来てはいるようですが。


なぜ「ポルノ」が流行らなくなったのか。DVDの普及のせいか、ネットで見られるようになったせいか。研究家ではありませんから"分析"はできませんが。ポルノ館の前には呼び込みもいなかったし。そこで青春を享受された地元の方もおられたのではと。


新宿歌舞伎町も人出が激減ということです。あらゆる欲望が渦巻いていた街。コマ劇場が閉鎖され、映画館がつぶれ、新宿三丁目という駅に地下鉄路線が複数のりいれるようになって、いわゆるシネコンがそっちに出来。必定歌舞伎町は人を呼べなくなったとか。


時代という空気が繁華街の有り様を「事業仕分け」したということなのか。


大勝館が無くなる。郡山ッ子にとっては複雑な思いのようです。



“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...