2010年12月9日木曜日

柊木犀

またも犬の話で恐縮ですが・・・。


我が家では飼っていた犬が死ぬ度に、庭に思い出の樹を植えてきました。初代のプードル、「プーサン」。なんて単純な命名。その子が死んだ時に植えたのは月下美人。花言葉は「はかない美」だとか。


次がキャバリアの「漠」。この子には金木犀を。今でも芳香を放ちます。花言葉は「謙遜」だというけれど我が儘いっぱいだった。


人づてに貰われて来た子。真っ黒なスコッチテリアの「雷太」。この子はひめうつぎ。花言葉は「秘密」。うん、どこか神秘的雰囲気のある子だった。澪が一番懐いていた。


やはり貰われ子の「りょうくん」。この子にはにほんうつぎを。花言葉は「風情」だとか。澄んだ眼にたしかに風情があった。


そして澪。たまたま知り合った犬の家にあった柊(ひいらぎ)木犀。それを澪の記念樹に決定。手配しました。花言葉は「想い出の輝き」。それもぴったりと来て。


なんか感傷的な亭主、女々しい亭主とお笑いくださるな。とにかく犬には弱いのです。昨夜はどいう加減か。ゲンキが亭主のベッドに入ってきてしばらく一緒に寝ていました。犬は犬で、絶対に何かを感じている。何かを思っている。


澪の死を悼んで塾生の一人が送ってくれました。星の王子様の一節。「誰かが、何百万の星のどれかに咲いている。たった一輪の花が好きだったら、その人は、そのたくさんの星を眺めるだけで幸せになれるんだ」。


今夜は曇りか雨、雪の予報。雲の彼方には星がきっといっぱいあるだろうと。



“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...