またも犬の話で恐縮ですが・・・。
我が家では飼っていた犬が死ぬ度に、庭に思い出の樹を植えてきました。初代のプードル、「プーサン」。なんて単純な命名。その子が死んだ時に植えたのは月下美人。花言葉は「はかない美」だとか。
次がキャバリアの「漠」。この子には金木犀を。今でも芳香を放ちます。花言葉は「謙遜」だというけれど我が儘いっぱいだった。
人づてに貰われて来た子。真っ黒なスコッチテリアの「雷太」。この子はひめうつぎ。花言葉は「秘密」。うん、どこか神秘的雰囲気のある子だった。澪が一番懐いていた。
やはり貰われ子の「りょうくん」。この子にはにほんうつぎを。花言葉は「風情」だとか。澄んだ眼にたしかに風情があった。
そして澪。たまたま知り合った犬の家にあった柊(ひいらぎ)木犀。それを澪の記念樹に決定。手配しました。花言葉は「想い出の輝き」。それもぴったりと来て。
なんか感傷的な亭主、女々しい亭主とお笑いくださるな。とにかく犬には弱いのです。昨夜はどいう加減か。ゲンキが亭主のベッドに入ってきてしばらく一緒に寝ていました。犬は犬で、絶対に何かを感じている。何かを思っている。
澪の死を悼んで塾生の一人が送ってくれました。星の王子様の一節。「誰かが、何百万の星のどれかに咲いている。たった一輪の花が好きだったら、その人は、そのたくさんの星を眺めるだけで幸せになれるんだ」。
今夜は曇りか雨、雪の予報。雲の彼方には星がきっといっぱいあるだろうと。