昨日当からから亭は休業。亭主、東京へ行っていました。三月に一回の慶應病院センセイ表敬と初台への"センチメンタルジャーニー"。
新幹線大宮駅。ふと車窓みて気づく。鉄道博物館ってのがある。そう言えばそうだった。子供の頃、よく万世橋にあった交通博物館に遊ぶに行ってたっけ。毎週のように。兄弟や友達と。なけなしの小遣い使って。
東京都というけど、埼玉県というけど、神奈川県というけど。行政区画は分かれているけど、自宅、勤務地同じ圏内。千葉だって。みんな県は東京都を中心とした小惑星みたいなもんじゃない。大宮だって東京じゃないか。変な思いにとらわれる。なんで、今更って(爆)。
JRでお茶の水乗り替え。神田川沿いの光景は昔と変わらず。ちょっとした一角だけだけど。壊れてしまいそうな小さな家が数軒、軒を連ねている。大学生の時と変わらぬ風景。なぜか、なごみ、ほっとする。この光景、芥川賞受賞作、「ひとり日和」の光景に似ている。なんって言ったっけ、あの作家、女性。そうだ青山七恵って言う人だった。主人公の知寿と遠縁のおばあちゃん吟子さんがしばらく暮らした駅の見える、電車の音が聞こえる家。小説は京王線だったけど、読んだ時思い浮かべた光景はお茶の水だった。
初台。あった筈の建物無くなりビルに。空き地やシャッター商店が目に付く。テレビが映し出すあの雑踏の中を行く人達って結局どこへ帰って行くのだろう。新宿の隣の駅前は閑散としているのに。東京に集まって千葉や埼玉、神奈川に帰っていくのかな。
寒く冷たい空気の東京でした。とても想い出にひたる日和じゃない。日和にはもうひとつ意味が。「事の成り行き」ってのが。そう言う意味での東京日和。