以前から気になっていて、どうも嫌で、また最近聞かされたコトバ。「たっぷり」。
NHKも夕方ワイド。「この特集を来週、たっぷりお伝えします」。テレビではこの「たっぷり」って言葉よく使います。
じゃ、何が、どういうのが「たっぷり」なの?。情報ワイド番組などでよく使われるんですが、たかだか5分かそこいら。何をもってたっぷりっていうのか。視聴者の"期待"をつなごうと安易に使われていてどうも嫌悪感さえ覚えるのです。
一つの事象や出来事、行事などをどう伝えたら「たっぷり」と言えるのか。
「たっぷり」とは辞書によれば「満ちあふれるほど十分であるさま」とあります。テレビで満ちあふれるほど十分なのはくだらないバラエティー、お笑い系番組だけか(笑)。
報道系の番組でも「CMのあとこの話題についてたっぷりお伝えします」ってのがよくあります。やって3分くらいかな。いや、10分15分やってもたっぷりとは言えない。言わない。そのことについて満ちあふれるほど十分に伝わって来ないから。
日本語を大事にする天下のNHKなら、せめて「この話題については出来るだけ詳しくお伝えします」って言い方に替えたら如何。十分な情報伝達ってのは至難の業なのでは。
安易に言葉を弄んでいると感じてしまうのです。誇大広告だってね。
「たっぷり」はどこかの汁が溢れんばかりのラーメン話で十分(笑)。
そのNHKの番組でもう一つ気になった言葉。「おもてなし」。「おもてなしの心で外国の方を迎えたい」とかいう表現。「もてなす」っていうのは自分がする行為でしょ。それに「お」がつくのに違和感あり。自分がかける電話や連絡に「お電話」とか「御連絡」って言うのと同様ではないかと。
そういえば今の世の中、この「おもてなし」って言葉が余りにも多用されているようで。そしてその実態はかけ離れているようで。「お客様をおもてなしのこころでお迎えしましょう」。ミーティングかなんかで一斉唱和している光景見ると言葉の軽さにあきれてしまい・・・。
思わず「バカヤロー」て叫びたくなる。きょうはなんと冗談ぽいけど「バカヤローの日」とか。今から46年前のこの日、吉田茂が予算委で「バカヤロー」って言って解散になった日。バカヤローって思いっきり、たっぷり言っても良いんだそうです(爆)。