2009年5月26日火曜日

下りもの

「もうそれは無いよ。あるのは下りものだけ」。郡山の農産物だけ扱っている「アグリショップ あさか」の社長。春野菜を買いに行った時にそう"宣告"されました。とにかく郡山産のものしか売っていません。それも朝採ってきた新鮮なものばかり。こだわりのお店。スーパーに並んでいる野菜とは全く違う。もちろんスーパーでも地場産品は顔写真掲げて売ってはいるんですが。白菜、キャベツ、くきだち菜・・・。今の時期は田植えも重なっているんでしょうか、野菜の種類が少なくなっていて。


「下りもの」。オモシロイ表現を聞いた気がしましてね。「下りもの」と言えば、京都から江戸の来たものと覚えていて。昔は都は京都。しかも京都から江戸へ下って来たものは上等の物が多かった。着物や酒。江戸では下りものは珍重されたとか。


しかしーーー。この「上り」「下り」っていう言葉。何を、どこを基準にいうのか時々分からなくなって来ることが。新幹線は東京が起点。東京行きは上り。東京発は下り。首都が起点。それはわかるんですが。


町の中でもよく使われます。文化通りを上ってとか下ってとか。これって駅を基準にいうのかどうか。いまだ判然とせず。坂を上るのか下るのかって感じになるような道もあり。


で、前述の「下りもの」。どうも深い意味はないようで。要するに他所の産ということらしい。まさか東京産の野菜を郡山で売ってる訳はないけれど。九州や四国産、お隣栃木産、宮城、山形産。どれも「下りもの」らしい。そこには言葉の由来のような「上等」って意味は全くなく。かといって郡山モンローでも無いようだし・・・。地元を愛する人の独特の表現かとも。


いやあ、スイマセン。きょうもくだらないこと書いてしまいました。くだらない。下らない。「下らないもの」は「下りもの」の反対。だから「とるにたらない」っていうような意味で使われる。パソコンで「くだら」って入力すると、変換は「百済」。そうすると「百済ない」は「くだらでない」。昔は朝鮮の百済人は「頭のいい人」って言われていたとか。だから・・・。


北海道のアスパラ貰いました。これって下りもの???(爆)。



“チェルノブイリ”異聞

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