2009年4月3日金曜日

「誤探知」


今日の午後、日本中を「誤探知」という言葉がどれだけ飛び交ったことでしょう。お粗末きわまりなし。これが今の日本の危機管理の実態かと。情報伝達のミス、人為ミスなんですが、もしもこれが仮にミサイル発射ボタンに手をかけていて発射の瞬間に勘違いでボタン押したら・・・。ぞっとしますね。


午前中に「まもなく打ち上げ」っていう北朝鮮の発表。「まもなく打ち上げ」っていう確信が頭の中に刷り込まれてしまっている。打ち上げを既定事実と受け止めて、今か今かと待ち構えている。「打ち上げが無い」って思考が無くなっている。そいう心理状態の時にそれらしい動きがあれば即反応してしまう。そんな「刷り込み」が担当自衛官の頭の中にあったんでは。


過剰反応の類とも。お化けが出るぞ出るぞと刷り込まれていれば風がふいて木の葉がそよいでもお化けと思って「出たーー」っていう話の類。いくらハイテクが進んでも所詮最後は人間の判断。人間ハイテクは全く出来てないって事とも。


「誤探知」。まさに専門用語。初めて聞きましたが。em-netとか称するシステムでパソコンの画面に出た字。読めばすぐ誤りの誤だとわかるが口に出すと「ゴタンチ」って何?って。一瞬わからない。テレビの映像、音声がそれをよく物語っている。


まもなくって言って結局きょうはやらなかった北朝鮮。気象条件だとか、なんかの不具合だとか揣摩臆測はいろいろあるでしょうが、なんか北朝鮮に試されたような。日本の「実力」を。自衛隊の地上レーダー、ガメラレーダーが捉えたという"航跡"ももしかしたら北朝鮮による攪乱戦法だったのかもとまで思いたくなる・・・。


誤探知騒動は国内だけに留まらず。世界各地を飛び回り。日本の情報収集能力の非力さを世界に示す結果に。日本の"軍隊"の実力を知らしめさせたてことに。


「ま、いいじゃないの。これで本番さながらの"演習"が出来たんだから」。そう言っているかたもおられるようですが、北朝鮮におびえる姿はなんか悲しいかも。


誤探知、ゴタンチ。今年の流行語大賞候補ですな。


さて明日はどうなるのか・・・。気になるところであり。災禍ありませんように。まさか明日も"誤報"はありますまいな。きょうの一件、これがどっかのテレビ局の勘違いによる"誤報"だったら早速総務省から免許取り消しの御託宣ありか。




 



“チェルノブイリ”異聞

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