2009年9月28日月曜日

あの人が気になる

今朝も朝日新聞の「歌壇」をめくってみましたが、その人の名前はありませんでしょた・・・。


公田耕一。自称ホームレス歌人。何時の頃からか「歌壇」の常連となり、数多くの名句を残している人です。


例えばーーー柔らかい時計を持ちて炊き出しのカレーの列に二時間並ぶ。


        パンのみで生きるにあらず配給のパンのみみにて一日生きる。


        親不孝通りと言へど親もなく親にもなれずただ立ち尽くす。


毎週月曜日、公田さんの歌が載っているかどうかで、いやそれを読みたくて朝日新聞を買うって人もいるとか。


彼の素性はわからず、連絡先もわからないとのこと。新聞社も謝礼を渡せないとか。一方通行の投稿。その作品を読む度に、かなりの知識と教養、素養を持った人と伺われ。時には自虐的であり、時のはウイットに富み。ホームレスというのはどうも間違いなさそう。


このところ"登場"していないのです。ある意味彼の作品を楽しみにしていたのに。気になるのです。投稿はしているのだけど選に漏れているのか。投稿を辞めたのか。体調でも崩したのか・・・。


ある日、何気なく目を通した「歌壇」。それまではあまり目を向けたことはなかったのですが。彼の作品に会ってから目を皿のようにして読んでいた。書き留めることはたまにしかなかったのが悔やまれる。誰か彼の作品を"収録"していないかな・・・・。


ここ数年の「今という時代」をあまりにも見事に詠みきっているので。作品待ってます。



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