2009年2月7日土曜日

「遺産」で食ってるくせに・・・

今の衆議院の議席。与党の三分の二という絶対多数。それは小泉構造改革、郵政民営化を旗印に「自民党をぶっ壊す」と登場して耳目を集め、マスコミ含めてこぞってそれを是とした"民意"の反映による結果です。そう、小泉が獲った議席。その絶対多数の議席にあぐらをかいての議会運営をやってきたのが安部であり、福田であり、麻生さん。いわば小泉さんの「遺産」で食ってるのでは。議席数は「富の遺産」。


郵政民営化は「負の遺産」とでもいうのか。とにかく最近小泉構造改革を否定する自民党の動きが急であります。もちろん麻生さんはその頭目。小泉の遺産にあぐらかいて座っていて、その時の政策に異を唱えるなら、自分の政策掲げて選挙やって民意を問うてからいろいろ発言すべきではないかと思うんですが。もちろん単純な単細胞的な理屈ではありますが。


きのうの予算委での発言。総務大臣の答弁も合わせて、麻生内閣は小泉政治との決別を言ったものと理解します。2005年8月は郵政解散だった、郵政選挙だった。いまさら「俺は民営化反対だった。あの選挙には反対だった。竹中がやったこと・・・」。そう強弁。今や、民営化見直しを言う。人が変われば言うことも変わるってのは良くあることではありますが。ま、世間でもよくあること。会社の社長変わったら、みな独自の路線を打ち出そうとする。先代、先々代の社長が築いてきた「富の遺産」を受け継いで・・・。今や皆「負の遺産」と化したような赤字、赤字の会社が多くなってはいますが。


構造改革の是非を言うなら、郵政民営化の是非を言うなら、さっさと選挙して自前の政権つくるべきだったんです。自分の手で選挙して、その結果をもとになんでも言えってね。もっとも、この時期にきて「本音」を言い出したってことは、どうやっても9月までにはある選挙目当て。郵政票100万票の取り込み。それが主な狙いだとは思うんですが。


だから国民はしらけるんですよ。人気が出ないんですよ。他人のふんどしで相撲とって負けたらそのふんどしのせいにするみたいなやり方。


郵政選挙で自民党を追われた国民新党を今度は取り込もうって思惑もあるんでしょうかね。


因みに・・・・。亭主は民営化見直し大賛成です。民営化によって起きたさまざまなサービスの低下。目に余ります。民営化以降は「本局」には行きません。隣の窓口で暇こいているやつがいて、隣の窓口に人が並んでいても知らん顔。「会社が違います」って。郵便局に用がある時は「特定郵便局」に行きます。どの窓口に行ってもきちんとなんでも対応してくれる。ちゃんと地域密着、住民サービスをやっている。これが少なくとも地方ではあるべき姿。本局の窓口を「たらい回し」されている高齢者の姿を何回か見たことあるし・・・。



“チェルノブイリ”異聞

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