郡山は新さくら通りを走っていてふと目についた建物。色鮮やかな看板と屋号。「セコハン市場」。カーナビにも出ている。懐かしい響きの言葉「セコハン」。中古屋さん。セコハンとは中古のこと。英語のセカンドハンドからとった日本人らしい略語。中古、使い回し。「あいつの車はセコハンだから」「このオーディオ装置セコハンだから」「あの女セコハンだから」(笑)。この場合の中古は「チュウコ」とは読まずなぜか「チュウブル」って言う。今の若い人知ってるのかな。こんなコトバ。そして当時の、いや、今もって亭主の頭の中にある「せこはん」は、壊れかけたとか、ほとんど使い物にならないって言ったようなニュアンスが潜み・・・。
亭主は人間として、たしかにもう「セコハン」なんです。セコハンおやじ。所要あって昨日は東京へ。「セコハン」同士の会合。新幹線。つばさに乗ったのですが、なんと車内は新車の匂い。どうもおろしたての新品車両の様子。席には脇にACの電源ついている。カップフォルダーもある、バッグでもかけるのでしょうか。何やら小物掛けみたいな装置も。足元はグリーン車並みに足乗せ台も。セコハンおやじ新車を満喫。
とりあえずの行先は表参道。東京の交通路線図を頭の中に思い浮かべ。そうだ、上野で降りて黄色い地下鉄だ。地下鉄銀座線。東北新幹線が上野始発だったころは何回この経路をたどったか。久しぶりに降りた上野駅。改札に出るまでに約5分のエスカレーター乗り。どことなく近代的になったような上野駅。そして、地下鉄へ。あった。そこには昔の匂いが。駅のホームも多少は改装されたんでしょうが、その古めかしさは昔の面影あり。入ってきた車両も。乗っている人たちもなんとなく1960年代って感じあり。「今」と繋がるのは携帯電話の"警告アナウンス"だけ(笑)。
表参道駅。いろんな路線が入り組んでいるからでしょうか。出口わからず。待ち合わせ人と電話。「みずほ銀行のところ」「あ、富士銀行ね」。「みずほです・・・」。表参道と国道246の交差点は"富士銀行"だった。町の光景はすっかりかわっており。「セコハン」のような建物や店は無く。入ったカフェ。開いたメニュー。コーヒー1,000円。
東京では290円の弁当が売られているってテレビでやってた。弁当売っているのは裏参道かい(笑)。290円の弁当と1,000円のコーヒーが「共存」している町、それが東京。「格差」っていうのかな。この値段(笑)。
次なる目的地は六本木。あらかじめ電話で場所確認。「ミッドタウンの信号を入って・・・」。「あ、昔の龍土町交差点かい」「知りません」「近くにTSKCCCビルってある?」「知りません」。それでも"新車"の時は六本木周辺徘徊者。勘をを便りにびたり目的地へ。
飲み食い歓談。セコハンおやじ達と。新幹線に間に合わせないと。地下鉄乗り継ぎ。乗り継ぎ間違い。銀座で。ようやく飛び乗る出発寸前の新幹線。早足で歩き、走り・・・心臓の鼓動はマックス(笑)。落ち着いてきました。酔いが回る。一眠りと。斜め後ろのセコハン親爺の二人の会話が五月蠅い。大声で会社の悪口・・・。寝られず。
♪北へ帰る人の群れは誰も無口で・・♪。上野発の夜行列車はそうだった筈なのに(笑)。歌詞までセコハンかい(爆)。郡山に着いたセオハン親爺。もう全く「売り物」には成れない状態。市場に出すことも叶わずでありました。
くだらない東京話。明日も続くかも(爆)。