おとといの東京での会合。かつての政治記者の集まり。メンバー総勢15人。毎年一回集まって消息を確かめ合う。取材競争の"敵"ではあったが、同じ時代を同じ目的で過ごした「同志」。
今年の会場は六本木のレストラン。side doorという店との案内。ビルの地下にあるお洒落な、それこそジスイズロッポンギってお店。苦手なおフランス料理店。アラ古希どもの集まりというのに。(爆)。田舎者を歓待してやろうって心意気なのか(笑)。
店内もちろん禁煙。ワイングラス片手に楽しい時間を・・・。飲むほどに食べるほどに吸いたくなるタ・バ・コ。一生懸命給仕してくれる大柄な黒服のマネージャーさんのような人。トイレに立って彼に尋ねる。「どこか煙草吸えるとこない?」。「バーカウンターならOKですよ」。地獄に仏ってこのこと。カウンターに座るとすかさず灰皿出され。おまけにテーブルから亭主のワインと水を持ってきてくれる。優しい大男。「ありがとう、助かったよ」。「ごゆっくり」。会話してみて気づく彼の日本語。どうも、いわゆるカタコト。思わず出自を問う亭主。「あ、シツレイしました。わたしコウイウもんデス」。出された名刺。なんと!!
苗字が亭主と同じなんです。漢字で書いてある。そして名前が「アドリアーノ」。日本から行った父親と現地の母親との間に生まれたブラジル人。数年前から「帰国」して日本で働いているとか。亭主も思わず差し出す名刺。驚く彼、アドリアーノ。「もしかして・・・・」。仕事の手を休めて亭主と話し込むアドリアーノ。「お父さんの出身は?」「オカヤマです」「俺の先祖は兵庫県、しかし父親の生まれは岡山だ」。
瞼の父、まだ見ぬ我が子との再会(爆)。新派悲劇(爆)。
亭主も30年前にブラジル行ったことあり。サンパウロとリオに。まさに「隠し子物語」(笑)。奇遇というのか不思議っていうのか。ブラジル発の亭主の「姓」。
物の本に寄ると、亭主の姓は全国で552位。日本中に約35,900人とか。難しくないけど珍しいとよく言われる。物の本をさらに繰ると、陸中の国稗貫郡瀬川邑に発すとある。平氏、藤原氏ゆかりとか。今で言う岩手県花巻界隈。それがなんで岡山だ、兵庫なんだ(笑)。岡山や兵庫の平家一門が奥州藤原氏に仕えたんんじゃないかって。いや違う。藤原三代目滅亡後、岡山、兵庫の逃れた残党か。勝手な推測。我が家に家系図無し(笑)。
来年もこの集まりがこの店であるかどうかは幹事次第。でもアドリアーノとは再会を約し。実現するかどうかは未知。綺麗な目をした青年でした。アドリアーノ。聖書の中にもその名前は登場してくる。英語ではエイドリアン。エイリアンじゃありませんよ(笑)。アドリアーノって名前はアドリア海のこと指して言うと、これも物の本に。その海は見たことない(笑)。そうか、亭主はもともと「山百文」の地の出か。これもご縁にて候や。