昔、ケンカ太郎という異名をとった人がいました。日本医師会の武見太郎会長。政治家でも厚生省の役人でも労働組合でもマスコミでも。気に食わないと誰にでも食ってかかる。すぐ喧嘩する。中医協。診療報酬改定問題。すぐに医師会側委員を引き揚げさせたり。ついたあだ名がケンカ太郎。滅多に取材にも応じないし。ある時、ひょんなご縁でお茶の水の医師会会館で会うことが出来。話してみたらなかなかの大物。すっかり謦咳に接し・・・。
翻って今の時の人。麻生太郎ちゃん。どうもこの人もケンカ好きらしい。物言いが常にケンカ腰。きのうの記者会見。予期せぬ質問ぶつけられると食ってかからんばかりにケンカ腰。ケンカ口調。朝からの長丁場。お疲れなのはわかるんですが。幹事社とのやりとりは事前に打ち合わせ済み。メモに目を通し、プロンプター見ながらよどみなく・・・。その後がよろしくない。意に沿う質問が出るはずもなく。
両院議員懇談会では、自分の言動含めて「反省」の意を示したばかりなのに。"シナリオ"狂うとすぐ出る地。さすが九州男児。ケンカがお好きなようで。自尊心と自愛心が強いんでしょうね。傷つけられるとすぐ怒る・・・。これが舌禍の原因の一つでもあったんでしょうに。反省したばかりなのに。「不用意な発言」。
「解散」の名目に各党各人各マスコミは躍起。どうでもいいんだけど。後世の名をとどめようということか。亭主はとりあえず「ケンカタロー解散」と命名(爆)。
もう一つは「ブレブレ解散」。麻生君も認めたように、自分の発言のブレを反省した。反省しながらぶれている。国政選挙と地方選挙は関係ない!って言いきったばかりなのに、地方選の敗北は自分のせいだと。反省しなければ勝てない衆院選。
ぶれているのは麻生くんだけじゃない。自民党そのものがぶれている。前日まで麻生降ろしに奔走していた人がなんで急に矛を収め握手なんだ。麻生じゃ戦えないって言ってた人が一致結束だって。笑える、笑える。辞任したはずの古賀選対委員長が壇上で檄を飛ばす。どうなってるんじゃい。みんなぶれてる。もうひとつ命名。「ぶれ自民解散」と。
さてさて選挙戦。麻生君にどこから遊説のお誘い来て日本全国どれくらい回るんでしょうか。お誘いなければ押しかけるのか。コイズミと比較する気はないけれど、どこか気になる「先頭に立って戦う」ということの実態。