昨日は文化の日という名の祝日。休日。本全国で文化的行事が多々あり、多くの方が文化にしたしまれたとも。
亭主はまったく「文化」無し。その香も片鱗も無し。ごろ寝。たまったビデオ見。ごろ寝文化でありました。
東京にお住まいの88歳の女性。「文化の日だから」というと「そうね、天長節よね」。久しぶりに聞く天長節なるオコトバ。そもそも11月3日は明治天皇の誕生日。当時の人は、いや、その後の人もこの日を天長節と呼び習わして来て。大正天皇の時代になって明治節と呼び名が変わったようですが。あまりにも馴染み薄。そして昭和になって、戦後、いつの間にか「文化の日」って呼び名に・・・。
11月3日は今の憲法が公布された日なんです。施行が5月3日。だから5月が憲法記念日。「自由と平和を愛し、文化をすすめる」というのが11月3日、文化の日の主旨。
天長節ー。中国の故事にならった言葉。老子の「天長地久」という、つまり天地が永久に変わらないように物事がいつまでも続くという意味。宗の時代の玄宗皇帝の誕生日をそうよんだとか。
♪雲にそびゆる高千穂の・・・・♪。そんな歌を歌わされていた頃もあったような。だから懐かしい天長節って言葉。あらら、亭主はやっぱり昨日は「文化」してた(爆)。
文化に日と言えば新聞を飾る「秋の叙勲」と「文化功労賞」「文化勲章」。生存者叙勲って制度が出来て、とにかく70歳以上になった「偉い人」に贈られる叙勲。等級は廃止されたけど呼び名は残る。輝く旭日大授賞。今年の秋の叙勲では11人が。びっくりというか当然というか。11人中8人は元「官」。「官」は正確ではないか。政治家と言うべき。元なんとか大臣などなど。要は「税金」で禄をはみ、偉くなった人達。勲章も税金で支出。ばかにならない金額。勲章全部で約5億円が使われている。
「無駄な予算」の範疇には入らないのでしょうか。民主党さん。民主党にも貰いたい人たぶん大勢おいでなのでしょうね。しかも、勲章協会なんていうような名前の団体まであって記念祝賀会の手配、指南までしているとか。
勲章を辞退したひとも数多くいます。あの福沢諭吉もうそうだったと。その理由。福翁自伝の一節。
車屋は車をひき、豆腐屋は豆腐をこしらえて書生は書を読むというのは人間当たり前の仕事としているのだ、その仕事をしているのを政府が誉めるというなら、まず隣の豆腐屋から誉めてもらわなければならぬ......とか。慶応大学出身で叙勲の対象になられた方如何や。
車引きや豆腐屋さんにも贈られる「褒章」はこの限りにあらずです。