「前立腺がん」根治を諦めない人のために。こんなタイトルの本を知人が出版しました。知人、著者は先崎一郎という人。往時、郡山では名をはせた人。現在は郡山の在の方で半ば隠遁生活。農作業に生き甲斐。5年前に前立腺がんに罹ったものの、名医と巡り会い、自分自身でも勉強して癌を克服。その体験記。「がんは情報と運で決まる」運とは諦めないこと。そういう境地に達したとか。
その出版記念会が昨夜あり。亭主も末席汚し。ごくごく内輪の食事会。病院の院長、銀行の元頭取、会社社長などなどそうそうたる顔ぶれ。発起人代表が古川清氏。郡山出身の外交官。各国大使歴任。宮内庁東宮大夫で名を馳せた御方。亭主とは年の差はあれど無二の親友。30年来の。東京で同じ洋服屋で服作り。30年前の洋服着用しての郡山入り。亭主との友情の証しと。会うなり亭主の服を誰何され。「ごめん、体型変わったから昔の服は着られない」。はい、亭主のは某社の吊し(爆)。
挨拶に立った古川氏。「60歳過ぎたら皆、執行猶予の身なんだよ。天に召されるっていう"刑"を執行されるまでの」。著書の本意くみ取ったような名言。「あんたも肺癌やってるんだから、執行猶予の身なんだよ。それなのに煙草吸ってるし」。またもや苦言呈され。友情ある忠告なり(笑)。
昨夜はこの会と、日本酒道会との掛け持ち。酒道会には郡山の若手の部類の芸者衆二人も。お座敷が最近めっぽう減った由。亭主が掛け持ちと言った途端に「私たちが代わるーー」って(爆)。亭主の座敷掛け持ちはカネかかる。彼女たちはカネ入る。違うてば。二つの会場、ホテルを行ったり来たり。日本酒、シャンパン、ワイン。締めはカラバドス。
秋の夜です。酒は静かにのむべかりけり。若山牧水を噛みしめおりでした。"執行猶予"の身、再三移動の夜風は冷たく、身に染みた次第。