予算を作った財務大臣が審議前に辞任するのは「異例」だと政治家は言い。財政政策に明るくない人が財務大臣になるのは「異例」だとマスコミは言い。為替相場に口先介入するのは「異例」だとアナリストなる人達が口をそろえて言い。事務次官を更迭すれば、それは「異例」だとマスコミが筆をそろえて書き。
なんか「異例」がいけないことのように思えてきました。菅財務大臣に対しては財務省内で不安が渦巻くとか、官僚からは不信感だとか。官僚に取材してそれを報道して然りとするメディア。見たり聞いたりしていると「とんでもない国」に住んでいるような錯覚にさえ陥ってくる。
異例がなければ前例は出来ない。どうもマスコミの視点は既存の視点からしか物をみていないような。あれだけ官僚政治を批判しながら、実は官僚依存を続けているのがメディアではないかと思ってしまうのであります。
だいたい、政権交代なるのもが日本の憲政史上「異例」なものだったのだから「異例」が続いて当たり前でしょ(笑)。世の中「異例」づくめなんだから。年越し派遣村。異例の光景。交通費として2万円渡せば酒飲んでとんずら。これは異例ではない、当然か。(爆)。福祉を食い物、甘えの構図。貧困とは食べるものにも事欠き、寝るところも無いことをいうのかと思いきや、こころの貧困だった・・・。衣食足りないと礼節はわきまえない物か。野宿のホームレス歴長い人にはこころの貧困は無かったような。
ほとんど曇天だった異例の新年。異例の大雪。ああ、異例だらけの2010年かい。亭主の長引く風邪も「異例」。やがて恒例になっていくのか。
異例をやっても威令が行き届かない総理大臣。これも「異例」なのかって(爆)。