2010年1月13日水曜日

逆走

時折晴れ間が顔をだすものの、風雪ものすごく。特に風。風に向かって歩いていると逆戻りをさせられるように後退してしまう。朝、丘の上に立つ病院。入り口のドアは三重になっているものの、ドドっという音とともに風の又三郎みたいのが吹き込んできて待合室の患者さんからもオオ!って声上がる。顔馴染みの看護師さん曰く。「逆走しなように気をつけないと」。温暖化のはずなのに。季節が逆走してるみたい。


最近ニュースになる高齢者の高速道路逆走。いつもあるのか。たまたま集中しているのか。マスコミが取り上げているのか。90歳を越えての運転。死亡事故につながり。高齢化社会の当然の帰結なのか・・・。


JAL問題。逆噴射どころか、急降下の株価。一株7円。1兆円のカネ投じて再生の望みありや。落ちたナショナルフラッグ。逆走を続ける日航と。


今朝の新聞のコラム。コンチネンタル航空を再建した人の著書「大逆転!」の引用あり。「過ぎ去った滑走路を振り返るな。コックピットにバックミラーは無い」。前へ、前へということか。バックミラーの無い車、見ない運転手。だから逆走につながるんじゃないかと。


亭主、高速道路を逆走することはまず無いと思います。まだ正常に運転出来ると思います。道路は順走します。法規守りながら。でも、追い越し車線をスピード上げて駆け抜けていたのは過去のこと。日々の営みも加速されていた。今やのんびり走行車線。


「逆走」に勝手に感情移入。人生逆走してみようかな(笑)。少しだけでも滑走路を振り返ってみたいし、戻ってみたいし。プルーストの著作ではないけれど、失われた"時間"という感傷以外の何物でもない"過去"をちょっとだけも取り戻す為に逆走してみたいっていうムラ気も。そんな気を起こさせるのも時々吹き荒れる突風のせいか(爆)。



“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...