2010年2月4日木曜日

春立ちぬ

如月も早や4日。今日は立春。暦にはやっと春という字が登場。年賀状の初春のお慶び・・・はなんとなく季節はずれの感もありますが、今頃になると春という字が、言葉が、手に届きそうで。


立春は旧暦では正月。元日。昨日の節分を境に年が改まる。だから古人は初春という言葉を年始の挨拶に用いたのか。


如月は更衣とも書き。


「重ね着の袖をひじるや薄氷」


きょうも外気は零度。雪の残滓があちこちにみられ、雪解け水が氷となって足元を驚かす。もちろん春は名のみ。雪の下や雪の間から春の芽吹きも。


この季節。児童詩誌「青い窓」を主宰されていた佐藤浩先生のことを思い出します。「氷が溶けたら何になるかって子供に聞くんです。大人は溶けたら水っていうでしょ。子供は違うんです。春になるっていうんですよ」。子供の感性を受け止めて育んできた佐藤先生。この話が今でも頭に残っています。


送られて来た青い窓の最新号。


「ふわふわとまいおりてくる ゆきのようせいが あっ てにのったよ つめたいな でもすぐいなくなちゃった」


小学校4年生の詩。


今夜も雪が舞ったら妖精に会ってみようかと。



“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...