如月も早や4日。今日は立春。暦にはやっと春という字が登場。年賀状の初春のお慶び・・・はなんとなく季節はずれの感もありますが、今頃になると春という字が、言葉が、手に届きそうで。
立春は旧暦では正月。元日。昨日の節分を境に年が改まる。だから古人は初春という言葉を年始の挨拶に用いたのか。
如月は更衣とも書き。
「重ね着の袖をひじるや薄氷」
きょうも外気は零度。雪の残滓があちこちにみられ、雪解け水が氷となって足元を驚かす。もちろん春は名のみ。雪の下や雪の間から春の芽吹きも。
この季節。児童詩誌「青い窓」を主宰されていた佐藤浩先生のことを思い出します。「氷が溶けたら何になるかって子供に聞くんです。大人は溶けたら水っていうでしょ。子供は違うんです。春になるっていうんですよ」。子供の感性を受け止めて育んできた佐藤先生。この話が今でも頭に残っています。
送られて来た青い窓の最新号。
「ふわふわとまいおりてくる ゆきのようせいが あっ てにのったよ つめたいな でもすぐいなくなちゃった」
小学校4年生の詩。
今夜も雪が舞ったら妖精に会ってみようかと。