また雪であります。いささか飽きました。降る雪を見ながら思い出す谷川俊太郎の詩。
どんなに白い白も ほんとうの白であった試しがない
どんなに黒い黒も ほんとうの黒であった試しがない
黒はすでに白へと生き始めている
黒い地肌が見えていた道路も、屋根も、白へと・・・。白黒の世界がまた・・・。なんで鉛色の空からあんなに白いものが降りてくるのか。白の下に黒が 浮かび上がるのを息をひそめるように待っている。
世の中、なかなか白黒つかないことばかり。小沢問題も、党首討論も、トヨタ問題も。みんな白と黒の間の灰色だらけ。景気も晴れ間は見えそうもなく。
バンクーバーの観客のカラフルな衣裳が美しく見え。かたや日本は白のシャツに黒い服のひとがあふれているようだし。
同じ盤の上で争う将棋と碁。将棋の駒にはそれぞれ役割がある。碁はどれを取り出しても同じ白と黒。役割は決まっていない。打ち手が役割を与える。人生オセロゲームか。いきなり変わる白と黒の世界。
我が家には白と黒が二匹。白はいつも白く、黒はいつも黒い。白が黒くならないように雪の間は外出無し(爆)。