慶応大学病院。東京信濃町にある病院。大げさに言えば亭主の人生の数ヶ月を暮らした病院。本日定期検診というか顔見せ。先生と雑談中。先生の胸ポケットの携帯電話(PHSかも)が鳴る。着メロ。なんとチャイコフスキーのバレエ組曲クルミ割り人形の花のワルツ。看護師さんに聞く。「なんて曲か知ってる?」「ピアノはやっていたんですがこの曲名は・・・」。お節介な、どうしようもないおかしな爺。亭主。余計なお世話。「院内の緊急呼び出し電話はこの曲なんですよ」と電話終わったあとの先生の解説(笑)。
信濃町。徳川の幕臣、永井信濃守の屋敷があったところ。昔は「信濃町」と言えば池田勇人の代名詞。「信濃町に行こう」とか「信濃町がこう言っていた」とか。政治家の家のある場所がその人の代名詞。住所はたしか左門町だったけど。因みに。目白と言えば田中角栄。代沢といえば佐藤栄作、竹下登と。
病院終わって昼過ぎ。ラーメンでもと思い。今や病院の東側一帯は創価学会の根城。どこもここも学会の建物だらけ。学会の人だらけ。書店も学会関係の本ばかり・・・。学会の警備員に尋ねる。「この辺にラーメン屋さんないですか」。教えてくれたラーメン屋さん。ビルの地下。わかりづらかったけど。店名は「じゃじゃ丸」。壁は落書きだらけ。「落書きしてください」って店主のメッセージあり。しかもなんと落書き風に「ランチびール、250円」とも。いいね、東京は。昼にビール飲むのが当たり前(笑)。よく飲んだもんだ。昔は。郡山は御法度だったような。字をよく"解読"してみると「チビビール」とも読み取れる。だって250円だもん(爆)。寒いから注文っしなかったけど。
ラーメン食べながら落書きに目をやる。「抵抗とヒューマニズムが世界を作る」とか「昭和が好きな僕」とか。ここの店主も常連も学会員さんなのかな。それも古い。抵抗とかヒュマニズムとかは学会の創設者牧口常三郎のイメージに合う。たしか彼はそれないに「抵抗者」だったはず。治安維持法違反で投獄もされているし。学会も日蓮正宗とケンカ別れして池田学会になってからあまり抵抗臭はなくなった。参院に議員送り公明クラブ。ついで公明党。抵抗勢力だったはずがいつの間にやら自民と組んで権力側に。いかに思うか牧口さん・・・・。
てなこと浮かんでいるうちにラーメン終了(笑)。有り難い。灰皿あり。煙草が吸えた。ラーメンのあとの一服は至福(爆)。
東京駅構内にあった喫煙所も撤去されていて。喫煙者は迫害者(笑)。ヒューマニズムの範疇外。外は真冬の寒さ、こぬか雨。"故郷"にも寄らずとんぼ帰り。溜まった原稿処理へ。郡山駅前で馴染みの熊ちゃんの八百屋へ立ち寄り。灰皿が表に置いてあるから。「寒かったべ、コーヒー飲んでいかせ」。お茶請けにはトマト。インスタントコーヒーとトマト。ミスマッチなれど、そこにはあったヒューマニズム(笑)。