2010年10月1日金曜日

東京雨情

きのうは東京さ行ってきやした。雨、雨、雨の都。


   都に雨の降る如く、我が心にも涙ふる。心の底に滲みいる、この侘しさは何             ならむ


ベルレーヌではありませんが詩人の心境になったようなならなかったような(笑)。


久しぶりの上京なのになんで雨。恨む気持ちが先(笑)。カバン持って傘もって。電車の窓は湿気で曇りガラス。車窓の光景、東京風情楽しめず。


信濃町の慶応病院。混んでました。外来待ち時間長し。人間観察。本を読みながら。気がつく。とにかく高齢者が多い。そして高齢者はほとんどがある意味饒舌であり。文句が多く、待たされることを忌み嫌う。時間はたっぷりあるはずなのに「待つ」という行為には耐えられないようで。年をとると気短かになる。


そうかも。持ち時間が残り少ないのだから。


やっと呼ばれて先生と会話。先生も大変。午後3時までは続く診察。懇切丁寧が為せるゆえん。郡山銘菓をちょこっと差し入れ。「あ、僕このお菓子大好きなんです」。うん、なかなかかわいいやつだ(笑)。前回の採決結果。問題なし。肺年齢問題。「大きな声ではいえませんが厚労省のやり方ですよ。メタボ問題と同じ。数値で人をはかる。一種の、やってますよっていう無責任官僚行政の"ヒズミ"」。いい事いうな。


濡れた傘を持って院内うろうろ。傘が邪魔。外へ。行きかう人同士で傘のぶつかり合い。今の東京には「江戸仕草」など存在せず。江戸仕草の一つ。「傘かしげ」。傘を持った人がすれ違う時にそっと傘を斜めにずらす。ありえない光景。傘と傘とがぶつかり合い(爆)。


電車乗り継いで弟が入院している病院へ。世田谷区三宿。道すがらの光景、街並みはすっかり変貌。往時をしのぶよすがとてなし。涙、涙。


前日開頭手術終えた弟。もう一般病棟、ベットに。笑えるししゃべれる。成功。涙。よかった。


当からから亭に立ち寄り、通りすがる従兄弟が記事見ていて、毎日のように見舞に来てくれるとか。うん、こいつには亭主も入院時世話になった。病院が好きではないだろうに。心根優しいのか。


手術は煙草のせいで痰がからんで麻酔大変だったとか。「二週間入院してればやめられるじゃん」。他人のこととて無責任な亭主。弟無言(爆)。


無事確認後、入社同期生たちとの会合へ。高田馬場。雨の中その店探すのに一苦労。この時点で疲労困憊なり。途中で必死に探す喫煙所。550円、不味いコーヒー店、喫煙OK。コーヒーのうまいまずいよりまずは一服。度し難いバカ。


したたか飲んでお開き。雨の中駅へ。山手線の乗り場探し。だって駅の界隈の光景昔と全然違うんだもの。JR湘南新宿ラインを池袋で探し。大宮へ。そして新幹線。電車はそこそこ込み合っていて。一日の仕事を終えて帰宅する人たちか。座れず。酔った身にはカバンと傘がこたえる。はい、まことに辛ろうございました。


今朝起きたみたら当地雨は上がっており。今は快晴。東京はいかならん。東京行がきょうだったらもう少し風情楽しめたのに。体感したのは雨情だけ。(爆)。


はてさて、老犬、きょうはどんな一日をお過ごしくださるか。昨日の疲れもあり。晴れた秋の日はどこか気だるい。



“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...