2010年10月19日火曜日

冷静と激情の狭間

中国各地で繰り返される「反日デモ」。メディアでどれだけの実態が伝えられているかは不明だが。それなりに実態、実情を伝えようと努力はされているのでしょうが。


それにしても不可解な国、不可解な国民の多くが存する国だと思うのです。今の中国。共産主義の経済大国ががむしゃらに我が意を通そうとしている。そんな印象さえ持ってくる。


「日本製品ボイコット」、結構。しかし、日本企業が現地雇用をしているおかげで雇用がある程度確保されているんじゃないの。


「尖閣は我が領土」。歴史を学んだのかい。あげく「沖縄(琉球)解放」だなんて。付け焼刃の反日プロパガンダの踊らされている哀れな若者。


「暴動」を見て見ぬふりの警察。群集心理の塊みたいに、すご暴徒化する若者。扇動者は誰。


一つの見方ではあろうけど、行き詰っている国内政治。敵を外部に求め、不満吸収、ガス抜き目指す指導部としか思えない。毛沢東戦略の基本。


おりしも指導者の後継選出。関連ありと見るべき。


中国人民にとっての愛国とは何か。ノーベル賞受賞者を獄につなぎ、反体制を許さない一党独裁政権。


貧富の格差、閉そく感。希望が持てない国。それに反抗する勢力がたまたま選んだ日本。不満のはけ口。ついついかられる激情。暴れる。内心は自国の政権に向けての不満。


懐柔をはかる政府。冷静さを求める。常に何が得で何が損かの計算。どこが発信元で、何を狙うのか不可解なネットの存在。ネットが愚かな民を扇動する。およそ民主主義という言葉の通用しないあの国に幅をきかすネット・・・。


日本政府もひたすら冷静、冷静を連呼。日本人が激情にかられないという補償は無し。政権に不満を持ちながらも眠れる子羊の如くネットと携帯だけをいじくる日本の若者。中国を頼りに景気回復をもくろむ人たち多く。表と裏の使い分け。


冷静と激情の狭間で次ぐに何が起きてくるのか。


武力。そんな言葉が頭をもたげてくるのが一番怖い。



“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...