2010年10月5日火曜日

「首肯」し難い

小沢一郎を強制起訴の持ち込んだ東京第五検察審査会の議決。その議決文にある「検察官が説明した起訴基準に照らしても不起訴は首肯し難い」。


「首肯」。いったいどれだけの人がこの字を読め、意味を理解できるのか。この日本語力が落ちたご時世に。「しゅこう」。酒の肴の「酒肴」や趣味の「趣向」ならわかるけど。


検察審査会。"素人"の一般市民。しかも今回の議決出した審査会の構成人員、平均年齢30歳ちょっとくらいだという。どこのどなたが選ばれたのかは全くもってわからず。その人たちが首肯って文言書くなんて。


どうみても裁判、司法の専門用語ぽい表現。あの議決書って誰が書いたの?法律専門の事務局でしょう。"専門家"の恣意十分なりと。


首肯。うなずくこと、納得することって意味。肯定の意味でうなずくこと。納得できないって書けばいいのにあえて"専門用語"。首肯できない(笑)。


そもそも検察審査会に告発した市民団体ってどんな団体?行政書士や元教師、元新聞記者で作る「真実を求める会」だというが、実態不明。全くの匿名。


審査会のメンバーも全く匿名。どこのだれだか。


裁判員制度も原則匿名。実名出す人、顔だしする人もあり。これは首肯できる。


審査会委員は最近の改選組。「小沢報道」十分刷り込まれているはず。裁判員とはちと違う。裁判の前にして、この決定ですでに離党勧告だの議員辞職だのと。裁判で「シロ」だったらそうするの?


だから小沢の狙いを忖度する人も。「裁判では証拠不十分で無罪になるにきまっている。天下晴れてのシロ」。お墨付き。それが裁判を利用した小沢の高等戦略だとも。うん、いささか首肯の向きありか。


時々署名記事はあるもののマスコミも匿名記事、匿名報道が"基本"みたい。おまけに捜査関係者って匿名情報が流布され。


匿名とはいわば空気みたいな。なんか嫌ですね。匿名社会。はい、当からから亭、亭主の氏素性まで公開されてます(爆)。


この文、小沢擁護にはあらざることご理解を



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