参院選の結果を受けて各メディアはいろんな角度からの「検証」に入りました。一番検証して欲しいのはキミ達の報道ぶり、報道姿勢なんだけど。一部にはメディアの在り方、取材の在り方を考え直すべきというメディア人も出てきたようですが。
消費税発言、それを基軸にした菅総理の発言が「ぶれた」というのが民主敗因の大きなものとか。これもよく検証してみたらいい。消費税反対と世論調査でやって、終わってみたら国民の半数以上は賛成だというメディアの調査。賛成って括ること自体に異議あり。「やむおえない」。これが国民の真意。増税に賛成するバカはいないって。自民党だって消費税引き上げて言っていたのに「勝った」。財務省主導だのなんだのというのは論議のすり替え。最早致し方ない財政状況。
イギリスの哲学者、ジョン・スチュアート・ミルの名言あり。
「一国の国民は普通、自分たちの平均的レベルを超える総理大臣(国会議員)を持つことは出来ないし、一国の政治が総理大臣の器量を越えることは無い」。
いつの頃からか。政治家の発言、その片言隻句と捉えてぶれた、ぶれたとマスコミが喧伝するようになったのは。
口では「安定政権」、きちんとやってくれって言いながら実際の投票行動はぶれた。政権交代をさせておいて、舌の根もかわかぬうちに「ノー」をつきつける。昨日書いた塩野七生さんの説ではないけれど、国際社会は日本を認めない。それがどういうことになるのか。思いを致している人ありやと。
所詮、永田町界隈だけの権力、勢力争い。政局最優先という国内政治の状況に追い込んだのは「ぶれた国民」と。もっとも、この「国民」という定義、はなはだ難しくあるのですが。
「平均レベル」の総理大臣が打ち出す政策はことごとく日の目を見ず。「政局」「党利党略」「はしゃぎまくり」の政治ニュースがここしばらくはメディアを席巻する。それを見て、聞いてうんざりしたってしょうがない。あなた達が選んだ道なのだから。
最近、頭脳もぶれて、足元もぶれて、よれている亭主なり(笑)。ぶれなかったのはオランダのタコ、パウル君だけ(爆)。