朝はもう秋の気配。Tシャツ一枚肌寒く。ゲンキと恒例の散歩。ゲンキが小用を足した草むらの脇に可憐な野の花が。たぶんツユクサ。数輪手折って持ち帰り。朝の食卓の風情に。野の草、やがて夕方には枯れるのか。
いつものように澪を病院に迎えに。亭主のベッドに寝かせ。とりあえずは寝ている、寝ていたようで。
今日は民主党の代表選。泥仕合も終わり。小沢か菅か。どっちでもいいと言えばどっちでもいい。特に何が変わるってことじゃないだろうし。剛腕期待と言ってもあくまでも期待。幻想とも。
数カ月で総理変えるのは国際信用にもかかわり、政策が遂行できない。続けたからといって何かが遂行されるのか。何も見えない。
メディアは票読みに必死。菅がやや有利というのが大方の下馬評。あと数時間でわかる結果。朝から詮索しても意味なし。
ただ、思い出す故事。角福戦争。党大会本番。多くの票が田中から福田に「寝返った」。大平に回した"余裕"の裏目もあっただろうが。田中陣営は驚いた。
福田と大平の戦い。下馬評は完全の福田優位。後藤田正晴指揮下の軍団。予備選の票をひっくりかえし。「天の声にも変な声がある」と福田に言わしめた。
小沢、菅、双方に間者、スパイ、サクラ、いろいろ潜り込んだり陽動したりって当然ありだと。あけてびっくり玉手箱ってなるのか。
テレビでの連日の双方代理人の論争。とても一つの政党とは思えぬくらい。与野党って感じ。選挙後は挙党態勢っていうが、あれだけののしりあい、スキャンダルぶつけ、共に天を戴かずの様相だった両陣営。元の鞘に収まるてのは「まやかし」以外の何物でもなし。サッカーのノーサイドとはわけが違う。
どっちが勝っても政権運営おぼつかないことこの上なし。政治空白よろしくないと識者は口を揃えるが、どのみち空白な政治しかしてこなかった。
思い切って分裂、政界再編の道を歩んだほうが国民には分かりやすい。挙党態勢なんて口先だけのつじつま合わせ。政治家だから言える"特殊用語"。怨念を引きずるのは人の世の常。
分裂、再編、総選挙。はい。すっきりさせましょうよ。
無心に咲く野辺の花は人の世の「喧騒」には目もくれず。ただ黙って目をこころをなごやかにさせてくれおり。一炊の命だと教えてくれおり。