本日は中秋の名月。お月見です。旧歴で八月十五日。十五夜。風情がある暦です。習わしです。
月下に酒宴を張り、詩歌を詠じ、すすきを飾り、月見団子・里芋・枝豆・栗などを盛って、神酒を備え月を眺めて楽しむ・・・。
ところがどっこい。今夜は雨の予報。どうもお月様は雲間に隠れてお出ましにならない様子。昨夜、前日の月をしばし眺めました。宴は無しですが。煌々と輝く月。傍にお供のような風情の星が一つ。無粋な亭主も詩情にかられるような。
待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ 今宵は月の出ぬそうな
竹久夢二の句に思いを託し。今夜は出ないようだから。待ち人はいないけど(爆)。
多分、お月さまも人間社会に呆れかえって、顔を出したくないのでしょう。検察官が「悪事」を働く。それも、もしかしたら組織ぐるみかもしれない。正義の味方月光仮面だったのに。月と正義は結ばれていたのに。
正義の失せた人間社会に仮面だとしても月は遠慮したいのだ(笑)。
なぜか思い出す「竹取物語」、かぐや姫。月からの使者。
明日はお彼岸。彼岸に行った人を思い、此岸にいる自分を思う。かぐや姫は月に召された、彼岸に旅立った人のメタファ。
たぶん食べないと思うけど、すあまの月見団子だけは買ってみました。お彼岸に手向ける花を探しました。団子、お供え出来るといいけど。
月も雲間の無きは嫌にて候。
たしか、村田珠光の句かと。お茶でも点ててみっかい(爆)。