季節はずれの言葉のようですが。友人の増子哲舟さんが主宰する書道会に彼が出品した作品。
「落葉霜風を逐い、幽人松竹を愛す」。落葉逐霜風幽人愛松竹。出典はわかりませんが、人の世を季節になぞらえると、なかなか含蓄がある言葉。風は落葉をどこかに持って行き、浮世離れして静かに暮らしてる人は動かない松や竹を愛でているってことか。すごい直訳(爆)。
この書展、テーマは「書きたいものを書く」ということだそうで、出品した122人がそれぞれ自分が書きたいと思う字を書いたとか。
ということならば、増子哲舟氏はこの句で何を訴えたかったのか。まさか猛暑に耐えかねて一挙に晩秋を望んだのか(笑)。自らを幽人としたのか。
いやだね。宿題出されたみたいで(爆)。
この句を見ていて思い出した言葉。秋霜烈日。秋の冷たい霜や、夏の烈しい日差しの気候に例え、刑罰、権威が極めて厳しく、厳かであることを言った言葉。検察官のバッジ。検事の職務の理想をいったもの。
過日の厚労省村木局長裁判。ずさんな検事調書。無罪の判決に控訴断念。胸のバッジが泣いているっていいたくなるような。
霜の如き厳しさばかりでなく、春の日差しのような暖かさも必要って意味も込められているという説も。
頭髪霜を覆い。年を取ると「霜」って字が気になるもんなんです(爆)。はてさて政界人に秋霜烈日の如き気概ありや。