2013年11月5日火曜日

もう一つの「汚染」

原発作業員の賃金がピンハネされている。下請けのどこかの段階に暴力団関係の会社が入って、そこに“雇用”された、にわか仕立ての作業員の賃金が中抜きされている。

今に始まったことではないが、作業員自体が暴力団関係者ではないだろうが。
なにやらわからないが、4号機の燃料取り出し作業も準備や実証実験不足とやらに理由で延期になったとの報道もある。

何にしても作業員にまともな報酬はわたってないということ。国が前面に出ようが、金をつぎ込もうが、現場にある「カネ」をめぐるもう一つの“汚染”。

国が前面に出ることで、それが解決されるのだろうか。監督官庁の労働局も手をやいているのかも。

最近は暴力団を「反社会的勢力」と呼びならわすらしい。こじつけのようだが、東電には多くの金融機関、銀行が融資している。その事故を起こした現場には反社会的勢力の翳がある。

みずほ銀行は、反社会的勢力に、“不正融資”をしていた。この金融機関の“不正融資”なるもの、他行にもあったとか。

ばかばかしいからとりあえず年末ジャンボを買うのはやめた。だって、宝くじの売り上げが暴力団の資金源になっているなんてくだらない。

友人に暴力団関係者がいる。組員そのものではないけど、どうもかなりの影響力のある奴らしい。

「除染やらないかって話あったけど、面倒なので断った。やっていれば随分儲かったはずなのに・・」。そんなことをぼやいていった。
詳しは聞かなかったが、”除染“にも暴力団が入り込んでいる。

反社会的勢力が、社会的事業をするというこの不思議。

“原発”は、さまざまな意味で「カネ」に汚染されている。銀行もカネを扱うとこ。

大手銀行の幹部は年収1億円を超えていた。あり得る話だけど、一時は国に支援を求めていたはずの銀行。
責任をとって役員報酬を半年間半分にカットするという。半分だって5千万円。
それが許される社会なのだ。まっとうな企業経営者なのだ。

カネ、カネ。暮らしに戸惑う被災者がいる。それを食い物にするカネの亡者がいる。

暴力団って社会の“ダニ”か、いや、必要悪なのか。ゼネコンだって、どこかかで“水脈”を持っているとか。

カネ、カネ、カネ。

一流ホテルでの食い物が“偽装”されていた。どう言いわけしようが、金儲けじゃないの。目先の欲に目がくらんで、たぶん信用を失墜し、大損こくんじゃないかな。

そこの従業員がかわいそうに思える。

東電の黒字決算。コストカット成功がその一因だという。コストカットの経過で暴力団の「しのぎ」はどうなったんだろう。

東電にも、そこに融資している銀行にも、垣間見える反社会的勢力の影。そして東電も銀行も社会的企業だとされる。

むりやりの「こじつけ」もまんざらでもないかも。

事故当時の東電幹部、会長や社長。今はどこで何をしているのやら。一時は企業年金の返上も退職役員に迫った時もあったけど。
彼らの年収も銀行並みのものはあったはず。辞めても食うには困らない。食うぬはどころじゃない、贅沢な海外生活をしていたって何の心配もないはず。

貧乏人は僻みっぽいのであります。

そういえば昔はいたな。暴力団員だった国会議員。それを堂々と吹聴する。暴力団と“親密な関係”にある議員さんもずいぶん居たな・・・。

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