酷暑である。34度。真夏だ。まだ冷房は家も事務所も車も使っていない。
「年寄りは家の中でも熱中症になる」って言われるが、どうも“意地を張っている”ようだ。
水分補給。お茶だ。ペットボトルの飲料は99,99%買わない。リサイクルできるとはいえ、やはり“無駄”なものだと思うから。
きょうも何組かに出会った。除染作業。長袖にヘルメット。計器などを収納するためのベスト。除染作業員であることを明示するためのゼッケンのようなもの。
遅いとか来ないとかは別だ。作業員はこの酷暑、相当こたえるだろう。それこそ熱中症による搬送だって有り得る。
それにも増して過酷なのが原発事故現場での作業員。休憩室や食堂など、“環境”はいささか“改善”されているというが、炎天下での完全装備の作業。吹き出す汗もぬぐうこと不可能という環境。
1F構内の様子はわからない。過酷であることだけは容易に想像できる。
おい、そこで、エアコンの効いたカフェでアイスを食べているお姉ちゃんよ。
ちょっとでいいから、そこに過酷な仕事をしている人がいることを、ちょっとだけでいいから想像してよ。
クールビズとか言って、「だらしない格好」で国会の中をうろちょろしてる先生方よ。お役人さんたちよ、せめて作業員のことを思ってネクタイ、上着着用してよ。
街中歩いているおじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おにいちゃん、そんなラフでいいのかい。
福島は普通の生活している。そうだよ、だけど東京を同じじゃないからね。
暑さのせいかの八つ当たり(笑)
48機、原発は動いていない。だれもこの夏の電気のことを心配しない。
もっかの福島。中間貯蔵施設の問題と、賠償金の上積み問題。袋小路のような議論の数々。
全否定するつもりはないが、各所で「エゴ」のむき出し。行き着くとこはやはり「カネ」。
避難している人も、そうでない地域の人も、それぞれが「これからの生き方」を模索している。
説明会はあっても、そこは「対話の場」ではない。
そして、まま、持ち込まれる政治的手法。「ガス抜き」。言わせるだけ言わせておしまいってパターン。結論ありきの説明会。逃げの一手の東電本社。
昨日、郡山農学校の集まりで「土産土法」という言葉を聞いた。地産地消でも無い、地産地食でもない、これからの「食」の在り方。
土産とは、その地で生産されたもの。「みやげ」という字がこれにあてはまっている。土産という字を「みやげ」と読むようになったのはいつからか。
土法、その土地に昔からあった伝統的な料理方法。そこでしか味わえないもの。
地域の伝統や文化を大事にした食生活。
古くて新しい“思想”、新しくて古い“思想”。
3・11が食文化の在り方を変えた。見直しだ。食を通してこの国全体を見てみよう。そんなことがあってもいいはず。
10人か15人程度が車座になって、その地域の在り方をとことん話し合う。食の話だけじゃないですよ。3・11以降のさまざまな地域社会が抱える問題について。そんな「居酒屋改革論」があってもいいのかな。
町ぐるみの数百人相手の説明会じゃ拉致開かないよ。てね。
大仰なタイトルとはかけ離れた福島の断片の断片。
2014年6月2日月曜日
“チェルノブイリ”異聞
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