きょうは成人の日だそうで。成人になった人は124万人。人口の1%にも満たず。この国の人口構成はとっくにピラミッド型ではなくなっている。
確かに。若者の居ない国って「いびつ」ですよ。
そして、その若者たちは、どう思って今の世をいきているのか。それこそ二十歳か二十一歳。大学3年生がもう就職活動をしているという。就職活動のために勉強する時間が無いという。大学って勉強するところ。就職あっせん機関とは違うと思うけど。大学4年制をとっているなら、せめて4年の半ばまではしっかり勉強してもらいましょうよ。させてあげたい。
そうはさせないのが企業、経済界。昔流行った言葉の一つに「青田刈り」ってのがあったけど、今は青田どころか稲になる前から刈っている。コメが出来るわけないじゃん(爆)。まともなコメが。
「若さと言う物は若い者が持っているにはあまりにももったいないものだ」。誰かが言っていた言葉。
その「もったいない」ものを若者はどう使っているのか。使えるのか。
「最近の若者は・・・」。いろんな意味で年寄りは、大人は、こう言って若者を非難する。自分もちょっと前までは“若者”だったのに。
政治には無関心だった若者が、今はそれなりに積極的に政治についた発言していたり。サンデル教授の白熱教室に参加した若者たちの議論、意見には頼もしささえ覚えたり。
企業の採用担当者は異口同音のように今の若者はコミニュケーション能力に欠けるという。そうだろうか。ちゃんと意見を持っていると思えるのだが。
都会の孤独に埋没してしまっているだけじゃない。早稲田の斎藤祐樹くんじゃないけれど「仲間」意識を持っている人たちだって多いようにみえるのだけど。
亭主が二十歳の頃。将来どんな職業につくかも漠としていた。何歳まで生きるかも考えてみたことなかった。何も考えずに今に至り・・・。
安保反対を叫んで暴れまわったような若者はたしかにいなくなった。エネルギーは感じられなくなった。それは決して彼らのせいではない。
とにかく。1%未満の若者にこの国の未来を託さなければいけないということ。それだけは事実。
2011年1月10日月曜日
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2 件のコメント:
留学時代、大学のクラスでは、全てのディスカッション・論文を通して、メディア・リテラシーを養わされました。発せられる情報を読み解き、そこに隠されるメッセージを探し出す。自分の意見を発することで、ようやく自分の存在を認めてもらえる社会でした。
今、情報を受け取る側だけではなく、情報を発信する側に確固たるメッセージがないような気がします。政治・メディア、どことなく当たり障りなく、相手側の反応を気にしながら。
若者だけではなく、どのような年代であっても、この社会状況の中で自分の色を持つ人と持たない人では、大きな違いがあるでしょうね。多様な価値観・思考・時代背景などが存在する中で、様々な意見があるのは当然のこと、それを摺り合わせて色を創りだしていく過程が重要じゃないかと。
「0」か「1」ではなく、「0.8」でも前進はするでしょ、政治家の皆さん!
「自分がやりたい事」が、学生時代に見つかる人、社会人になって見つかる人。もしかしたら、一生見つからない人。
人生の中で、自分が何をしたいのか、ソレを見出す事自体が幸せなんだろうな。
ライオスキーさま
メディアリテラシーの問題についてはそのうち話ましょう。
自分のしたいことーーそれが見つけられるって素晴らしいことだと。ただ、それが年齢によって変わってくるのも事実。
「自分探し」は難しいです。いくつになっても。
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