2011年1月19日水曜日

大学は出たけれど

「大学は出たけれど」。今の話しではありません。大昔の流行語。1929年に封切られた映画の題名。アメリカ、ウオール街の株価暴落に始まっての金融恐慌。金解禁、輸出産業の花形だった生糸の輸出急落。そして凶作と。

日本中貧困。大学を卒業した人の就職率は30%だったとか。

今年の就職戦線。まさに大学は出たけれどの様相。記憶にあるところではオイルショック時がそうだったかも。

今年がなんと大卒で68,8%とか。内定率。学校出ても職の無い人が7万人か8万人も出るとか。新聞は書く。「超氷河期」と。

1929年の頃は大学生の数も少なかった。大学なんて少ししか無かった。当時の大卒は「学士さま」とあがめらたもの。今は吹けば飛ぶよな駒か。

いったい大学が幾つあって、卒業生が何人いて企業が何社あっての68,8%、超氷河なのか。その辺の数字の比較がいまいちわからない。読み解いてくれない。この国の中で、大学生は最早飽和状態なのか。

企業経営は基本的にどこも苦しい。社員は「コスト」だと。「資産」と考えていない。大企業の「コスト」になろうと必死の若者達。中小企業には目が行かないという人も多いとか。需要はあるはずなのに。寄らば大樹志向。親も子も。「随所に主となれば立つ処、皆真」。道元さんの言葉かな。中小企業行った方が面白いし存在価値見出せるとも思うのですが。

インターネット使っての募集、応募が流行とか。ネットで人材見つかるのかなとも。なんかいわゆる「ミスマッチ」が多いような。

亭主の学生時代。新聞学会の友人と就職活動。彼は結局レコード会社に。音楽の事は何も知らずだったけど。「俺とお前は全く逆の職業になった」とぼやいていた彼。演歌専門のレコード会社だったし。マスコミ志望強かったし。しばらくして・・・・。彼は屈指の演歌プロデューサに。人生万事塞翁が馬ではないけれど、どっかで彼の能力が開花した。就職してみなくっちゃわからない。そこで力発揮すれば人生開ける。

望みが高すぎるのか、人材いないのか、企業経営は苦しいのか。いまいち読み解けない就職模様。雪の中を慣れないスーツ来て走り回っている学生さんきょうも多いのかと。

“チェルノブイリ”異聞

  ロシアがウクライナに侵攻し、またも多くの市民、日常が奪われて行く。 ウクライナという言葉、キエフという言葉、チェルノブイリ・・・。 そう、あの最大の原発事故を起こした地名の幾つか。 「チェルノブイリ原発事故」。1986年4月26日。 ウクライナの北部にあるその...