2014年2月17日月曜日

かくも見事な「想像力」の欠如。

国家とは、国民の安全と生命を守ることを義務とする。そう理解していたのは間違いだったのかもしれない。国家は時として“容易”に国民を見捨てる。そう思った方がいいのかもしれない。

連日の雪掻き。長時間の。もう体は限界だ。今日はどうしても事務所に来なければならなかった。原稿を入れなくてはならないから。道中の道路は酷いものだった。轍にハンドルをとられ、スタックを繰り返し、どうにかたどり着いた。
大渋滞こそなかったが、車も少なかったからか。悲惨な状況にはあわなかったが。

原稿一本だけをようやく入稿し、これを書いている。

長野県や山梨県。そこで渋滞にはまり、何時間も、いや何十時間も車の中に閉じ込められていた人達。食糧も水も無かった人達。陸の孤島と化した中で、電気も来ない状態で不安な夜を過ごしていた過疎の集落の人達。
物流が途絶え、コンビニにもスーパーにも食料品は皆無。誰もが「救援」を「救出」を待っていた。徒歩で脱出した人たちが凍死した。

閉じ込められた恐怖感。それは味わった人にしかわからないもの。先の見通しがわからない、どうしていいかわからない。孤独との闘い。
大雪は天災だ。しかし、その被害にあった人達を助けられない。それは人災だ。

東日本大震災の時と同じ光景が、その現場にはあった。そこにいた人達は、お互い助け出そうと努力した。当該自治体も避難所を設けるなどの努力をした。

その現場やそこを取り巻く環境。そこに見えるのは機能不全としか思えない国家。

ようやく要請された自衛隊派遣。派遣要請は遅すぎた。自衛隊の派遣要請は基本的には県の権限。よしんば自衛隊に早めに要請していても、救出作業にすぐ当たれたかといえば、無理はあろう。道路がふさがっているのだから。豪雪の中、ヘリが飛べるわけもないのだから。

官邸主導による国を挙げての救援。それが必要だったこの雪害。どうみても「手をこまねいていた」としか思えない国の対応。
車のガソリンは切れる。空腹だけが襲う。

安倍が昨夜、高級てんぷら店にいたことが非難の的になっている。どこでなにを食おうがそれはそれで結構。その前にやるべきことはやっておいているのならば。

官邸に災害対策本部が設置されたわけでもない。被災者が極限状態にあるときにやっと関係省庁の役人が集まって、連絡会議だと。

当事者だけにしかわからない苦しみと恐怖。しかし、それを想像するのが、想像力を働かして対策を講じるのが国家の役目なのだ。

テレビが伝えていたのは、ニュースで報道していたのは東名の渋滞と首都圏の交通情報。
山梨県は関東圏。地元放送局は無い。しかしNHKは支局を持っているはず。
東京のテレビ画面は知らないが、文字でもあの状況が伝えられていたのだろうか。

ネット時代だという。安倍も女房もネットをやっている。ボクの数少ないフォロワーからだって山梨の模様は伝えられている。ネット大好きな政治家もいる。

だけど大方は自分では目を通してはいないのだろう。
各自治体に問い合わせをちゃんとしていたのだろうか。

知ろうとする努力を放棄していたような官邸。見えないものを見ようとする意志になかった官邸。「官邸主導」という威嚇に各省庁は怯えていたのかもしれない中で。

東京都知事はテレビに出演して「1日で溶けるでしょう」と言っていた。23区はそうだったのかもしれない。三多摩地区と言われる山間部。そこもれっきとした東京都だ。そこへの想像力も働いていない。まして他県おや。

知人から郡山市長のフェイスブック投稿記事が回ってきた。誤字二か所。判読不能の文章。除雪車の出動に対する言い訳。渋滞していて職員の出勤もままならなかったことをご理解いただきたい。
つい1週間前にも経験したはずだ。泊まり込みの体制を作っておけばいい。市長が擁護し守るのは職員では無い。市民のはず。

NHKにもうひとこと。公共放送だということ。オリンピックの放映権を獲得した種目の競技はおおむね夕方6時ころだ。昼間、ハイライト番組にうつつを抜かしている場合かよ。公共放送の使命は的確な災害報道なのだ。

経験にも学ばない愚者どもよ。

すべては「想定外」という言葉で逃げ切るのがオチなのだろう。

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